受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~の人気ブログ記事

  • ついに医学部の成績開示がキタっ!

    私こと受験老人は、昨年は司法試験予備試験の成績はからきしダメだったのだが、 医学部受験は、そこそこ健闘した。 このブログでたびたび述べてきたことだが、昨年(今年ではない!)の試験結果について、大学に成績開示をしたところ、以下のとおりだった。 お分かりだろうか。 つまり受験老人は合格者最低点を上回る... 続きをみる

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  • 虻蜂取らず

    「虻蜂取らず」とはどういう意味だったか。 確か「二兎を追う者は一兎も得ず」と同じ意味だったろうか。 でも、ウサギの場合は食べられるが、虻も蜂も、捕まえたところで何の意味があるか? 蜂をいっぱい取れば蜜を集められるが、一匹くらいじゃ大したことはない。 虻に至っては害でしかない。(と思うのは人間のエゴ... 続きをみる

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  • 東大理ⅢにA判定?!

    私の院浪時代の話を続ける。  私が東大理Ⅲの受験も併せてやろうと決意したのは、確か3月頃だったと思う。 まず、ものは試しにと、二次試験の模試を受けてみた。駿台か河合塾のものだった。 当時はセンター試験ではなく共通一次と呼ばれていたが、それはとても簡単なものだった。それに東大は共通一次と二次の配点割... 続きをみる

  • 東大生にはなったけれど

    私は上京した。 受験まで一度も東京に来たことがなかったため、全てが新鮮だった。 だが、本当は不安の方が大きかった。 自分は今までは、生活面がだらしなくても、勉強ができるということで皆にアピールすることができた。 しかし、東大生は皆勉強ができる。私には皆に誇れる取り柄がなかった。 私は劣等感に苛まれ... 続きをみる

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  • あと1か月足らず

    予備試験の短答式試験の日まで、あと1か月を切った。 受験老人は、前回のブログで書いたように、2週間前にコロナ騒動を起こした。 それ以来、実家での親の世話、心因性の理由等も重なり、全く勉強ができなかった。 ほぼゼロ時間である。 やっと3、4日前から再開したところだ。だがなかなか調子が戻らない。 これ... 続きをみる

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  • 希望は残された

    さて、読者の方々には気を引かせてしまい、申し訳なかった。 大学から送られてきた封筒を開けて中の紙を取り出した。 すると、最初に目に飛び込んできたのは自分の得点だった。 なぜ私がおやっと思ったかと言うと・・・・。 803点・・・・昨年の786.5点に比べ、20点近い上昇だ。 これで落とされたって言う... 続きをみる

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  • ブログの終了について

    突然ですが、このブログを終了させてもらいます。 私は、このブログを始めた時、こんなことを考えました。 ブログは、自分自身のためにやろう。 ブログを書くことで、ともすれば流されがちの自分自身を奮い立たせることができる。 そして、自分の思いを書いていくことで、自分の考えが次第に固まってくる。 さらに、... 続きをみる

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  • 親愛なるえすさんへ

    おけ。 しゃあねえなあ。戻るとすっか。 このままじゃ、あんたの寝覚めもわりだろうからな。 しかし、どうしてくれる!! 受験老人、このままカッコよく読者に好印象を残したまま、去ろうとしてたのによう! せっかく培ったイメージがくずれちゃうぜ。(そんなイメージ、あったっけ??) そして、「心の旅の途中」... 続きをみる

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  • PCR顛末記~その1

    久しぶりにブログを書く。いわば受験老人の復活第一弾だ。 だがそれは、いきなり物議を醸すものになってしまいそうだ。 受験老人は実は、この間に入院を経験した。 ・・・・・コロナの疑いで。 以前ブログで書いた「悪夢」とは違う。 いや、現実でも悪夢と呼ぶのなら、悪夢が悪夢になったと言うべきか??? あまり... 続きをみる

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  • 出師の誓い

    「出師」というのは三国志の蜀の国の軍師・諸葛孔明が、国の外の敵に、戦いを挑んでいくにあたり、その決意を示した文書だ。 正確には出師表と言い、出師表と後出師表の2つがある。 後のものは偽作とも言われているが、それでも、並々ならぬ孔明の決意が現れており、受験老人はこの後出師表の方が好きだ。 (実は「三... 続きをみる

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  • はっ、恥ずかしいっ!

    受験老人が、3月のはじめに医学部入試を終え、司法試験予備試験に向けてシフトしてから、2か月近くになる。 しかし、ちんたらちんたらと、極めていいかげんな勉強法と勉強時間である。 ところが、そんな私のブログが予備試験のブログの中で第2位になっている。 そして、何人かからお便りもいただいた。  ・・・・... 続きをみる

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  • 学士編入試験を受けた

    (本件は「再受験をした」というタイトルでいったん掲載したが、「再受験」は一般入試のことなので間違いであり、タイトルのみ変更した。) 先日、ある大学の医学部の再受験をした。学士編入試験だ。 その大学は今年、一般入試で受験して合格最低点を上回っていたものの面接で最低評価となったため落とされたところだっ... 続きをみる

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  • 院試には受かったものの・・・・

    院試では、一年間の勉強の成果をすべて出した。 ドイツ語は結構できた。 なんせ、そのために「ドイツ語単語トレーニングペーパー」を買い込んで、1000語を完璧に覚えたのだ。 そして問題の生物や化学の試験では、ミカエリスメンテン式の応用等、面白いようにできた。 問題の内容はほとんど忘れたが、確かアセチル... 続きをみる

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  • 58歳の初老の男が医学部と司法試験の同時受験を決意した

    さて、ブログを始めることにする。 現在、私は58歳のサラリーマン。既に窓際で、定年まであと1年半となった。 たいして頭はよくないが、地道にコツコツすることが好きである。 今後のことを考えた。退職しても再就職先はない。 庭の剪定や管理人、駐車場の整理くらいか。 まあそれは仕方ない。 仕事でシャカリキ... 続きをみる

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  • 宗教、死後の世界、超能力(その5) 愛の減少感

    Sは一息入れて、話を続けた。 「蛇の正体、それは実は蛇ではなかったのです。 だって蛇がもし動物だったとしたら、本来人間が治めるようになっているはずでしょう。 神様は人間にあらゆる生き物を支配するようにとお命じになっていました。 だから、動物が人間を誘惑するということなど、あるはずがなかったのです。... 続きをみる

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  • ムダこそ我が人生

    受験老人は去年、還暦になった。 そしてこの3月で職場を退職し、4月から再雇用されている。 孔子によると、還暦は耳順、すなわち物分かりがよくなり、他人の言うことを素直に聞けるようにならねばならぬという。 しかし、受験老人は到底、そのような域には達していない。 他人の忠告どこ吹く風、自分がやりたいと思... 続きをみる

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  • 調子のいい人たち

    知り合いが、WHOのテドロス事務局長のコメントの推移について教えてくれた。 <テドロス語録> 「人から人への感染リスクは少ない」(1/19) 「緊急事態には当たらない」(1/22) 「WHOは中国政府が迅速で効果的な措置を取ったことに敬意を表する」(1/28) 「中国から外国人を避難させることは勧... 続きをみる

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  • 受験老人の卒業と入学

    春だ。普通なら桜が咲き、また散っていくのとともに、卒業と入学を迎える。 だが、今年はあまりぴりりとしない。 花見は禁止、さらに外出も自粛になり、桜をじっくり見る機会がないからだ。 ただ、受験老人の家の周りには遊歩道が張り巡らされ、そのあちこちに桜の花が咲いている。それを見れば季節の移り変わりは認識... 続きをみる

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  • 本当に性根を入れ替えねば

    自分は情けない存在だ。 やらねば、やらねばと思いつつ、ついつい怠けてしまう。 義務で、どうしてもしなければならない状況になれば渋々やるが、 義務でもなく、ましてや好きでもないことはなかなかできない。 受験老人は2か月ほど前、決意した。 ・医学部受験 ・医学部学士入学試験 ・司法試験予備試験 この3... 続きをみる

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  • ありがとう

    私のブログはいったん終了します。(すみません。これがホントに最後です。) 自分自身を見失いがちになるとき、いつも読み返す、ある話があります。 以前も紹介しましたが、鈴木健二さんが書いていた話です。 以前大学で教えていた時にも講義で取り上げさせてもらいました。 自戒のために、ここに再掲させてもらいた... 続きをみる

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  • 6月はじめの勉強の状況と私の合格可能性

    さて、ここのところ「宗教、死後の世界、超能力」のシリーズをずっと書いていたため、勉強の経過報告がおろそかになってしまった。 しかし、勉強は孤独で、地道な作業である。自分との戦いだ。 やり方を決め、淡々と続けていくしかない。 その意味で、受験老人は現在、極めて規則正しい生活を続けられている。 テレワ... 続きをみる

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  • 司法試験の勉強はムツカシイ!

    私こと受験老人が医学部受験と司法試験の合格を目指して取り組み始めたのは一昨年の春、今からちょうど二年前のことだった。 そして、昨年秋には学士入学試験の勉強も加わった。 その間、大学での授業、本の執筆、さらには両親の介護も加わった。 そうして今年、退職し、元の職場で再雇用として働き始めている。 そん... 続きをみる

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  • センター試験の結果が届いたが・・・・

    昨日、帰ってきたらセンター試験の結果が届いていた。 受験老人は結局、目的の医学部を落ちてしまったので、センターの結果はあまり関心がなかった。 だが、ただひとつ。センター試験で大きな書き損じをして大幅減点を食らったのではないかというところだけは確認したかった。 そして通知を開けてみた。すると、ややや... 続きをみる

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  • 相変わらず変わらない性根

    最後にブログを書いてから1週間。「本当に性根を入れ替えねば」というタイトルだった。 しかしそれから1週間・・・・果たして受験老人は変わったか? 全く変わっていない。 私は連休の間、ほとんど勉強していない。いや、できなかった。 いったいどうなってしまったのだろう。 私のブログの読者は、私のことを、ア... 続きをみる

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  • はっ、恥ずかしい・・・・

    昨日、予備試験の論文試験の発表があった。現在の気持ちを正直に書く。 私は少し前から、予備試験のブログの中で、司法の犬さんの「予備試験を独学・1年で受験してみた」のブログに注目していた。 彼もたった1年間の勉強期間で、しかも予備校へも行かず、金のかかるネット講座も聴かずに、独力で予備試験に受かろうと... 続きをみる

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  • PCR顛末記~その2

    帰省中に高熱を出し、病院でPCR検査を受けた受験老人である。 結局、陰性と診断され、入院は一日でそのまま両親の家(桃源郷)に戻った。 まだ熱は引いておらず、勉強はやる気にならなかった。 だが、現金なものである。陰性と診断されただけで、ちよっと元気になった。 そして、心配かけた父のため、それからは3... 続きをみる

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  • 悪夢

    コロナに感染した・・・・ 朝、起きると喉が痛い。大丈夫かと思って体温を測ると、37度を超えていた。 普段の体温が35度台の受験老人にとっては37度というと高熱の部類だ。 やべっ。 頭にコロナのことが浮かんだ。 今は関係なくなったが、確か検査基準は37.5度が4日間だっけ。 しばらく寝ていても収まら... 続きをみる

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  • 桃源郷

    宗教等についての話がひと段落したので、久しぶりに普通のブログに戻ることにする。 受験老人は先日、およそ2か月半ぶりに帰省した。 ずいぶん長い間、父母に会っておらず、心配でならなかった。 実家では、認知症の母は施設に入っている。 また、93歳の父は母が入院後、一人住まいをするようになっている。 なの... 続きをみる

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  • 宗教・死後の世界・超能力(その9)~事件

    ある日のことである。 受験老人は大学のキャンパスを歩いていた。 すると、生協の前に人だかりがしていた。 受験老人が覗き込むと、大勢の人々が2人の男を取り囲んでいた。 周りに立った大勢の人たち・・・・100人くらいはいただろうか・・・・のうち、マイクを持った者をはじめ、何人かがその2人に向けて罵声を... 続きをみる

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  • 宗教、死後の世界、超能力(その8)~洗脳された?

    前回の続き。統一教会の合宿研修に参加した受験老人である。 ところが・・・・ 残念なことに、その場で何を聞いたか、細かな記憶が欠落してしている。 なにしろ40年前のことである。 だから、以下にするのは、大雑把で不正確なものである。 講師たちは、いろいろな旧約聖書のエピソードを話した。 そして、イエス... 続きをみる

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  • 宗教、死後の世界、超能力(その6) ヨブ記    

    Sは話し続けた。 「天使長はあさはかでした。 少し考えたら分かるでしょう。神は全能の存在です。 たとえ人間をいかに愛しても、天使に対する神の愛が減少するはずはないのです。 愛というものは限りはありません。いくらでも分け与えられるものだったのです。 それを、ルーシェル天使長は見誤っていたのです。 自... 続きをみる

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  • 予備試験の日程がついに決まったっ!

    昨夜、久しぶりに「司法試験予備試験」のブログを覗いたところ、コロナで延期されていた予備試験(短答式試験)の日程が決まったとの情報が出ていた。 助かった・・・・受験老人は心の中で喝采を叫んだ。 新しい日程は8月16日。 本来なら昨日すなわち5月17日に実施されていたはずだった。 なので、ちょうど3か... 続きをみる

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  • 正しく知り、理解すること(その2)

    人は現金なものである。 自分のことにならなければ、他人事であり、真の痛みは分からない。 災害にあった人、事故にあった人、病気になった人、 障碍者になった人、障碍者を抱えている人、 そんな人たちの気持ちは、その人でなければ分からない。 私だってそうだ。 かつて阪神淡路大震災があった。 大変なものだと... 続きをみる

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  • スキー老人

    オリンピックが延期になった。 後で批判するのは簡単だが、決断に関わった人たちはそれこそいろいろなことを考え、大変な調整の末の決断だったろう。 まだ未決定のことも多く、これからもいろいろな難しい判断を強いられると思うが、関係者の努力に敬意を表したい。 このように何事も、仕切り直しというのは大切である... 続きをみる

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  • 予備試験準備 やり始めて分かったことと軌道修正

    受験老人は司法試験の勉強をすべく、マンガのような簡単なものを読み始めたのは前に書いたとおりだが、かといって簡単に読み終わるものではない。 マンガと言っても半分くらいは文字の部分があり、丹念に読んでいくと結構時間がかかる。 そして、毎日7科目をやっていくと言っていたものの、実際には移動時間、隙間時間... 続きをみる

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  • 記述式試験は必要か?

    文科省が新テストの国語と数学の記述式試験を延期したとのことだが、これについて一言。 記述式試験について長年かけて受験準備をしてきた今の高校生たちのことを考えると本当に気の毒だが、実は受験老人としては、ほっとしている。 それは単に、私が今回の受験にもし落ちた場合、次年度の受験で記述式の対策をしなくて... 続きをみる

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  • がんと取り組む

    昨日から3日間、受験老人は京都に来ている。がんについての学会だった。 私は以前は毎年この学会に参加していたが、最近は参加していなかった。 久しぶりに出たが、がんに対する研究のやり方や実際の医療も以前とずいぶん変わったような気がする。 1つ目はがんの遺伝子パネル検査。つまり他の方法が期待できなくなく... 続きをみる

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  • なぜ英会話ができない??

    ううむ、どうも勉強が思ったようにできない。 3連休にもかかわらず。 なぜなら、今、かなりの時間、受験老人は英会話の上達のために費やしているからだ。 といっても金をかけてではない。ネットで気に入った教材を無料で聞いている。 受験老人は海外経験が2度ある。 一度目は米国の大学に1年間、留学した。 二度... 続きをみる

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  • 予備試験 再始動!

    そういえば、司法試験予備試験の出願って、今じゃなかったっけ。 私はそうした手続きをすっかり忘れていたことに気付いたのだ。 もう締め切りに間に合わないかも・・・・そう思って法務省のホームページをおそるおそる開いた。   「願書の交付は平成31年1月4日(金)から同年2月1日(金)まで」 私は安堵した... 続きをみる

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  • マンガ勉強法

    この日記も現在にだいぶん近づいた。   11月も中旬になった。いよいよセンター試験まであと2か月になった。だが私はあまり心配してはいなかった。いざとなれば、残り1か月で何とかなると踏んでいた。   だが、心配なのは、やはり司法試験予備試験のことだった。特に、民法が全くと言っていいほど進んでいなかっ... 続きをみる

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  • 二宮金次郎式勉強法?!

    とにかく、どうしても勉強時間を確保しなければならない。そのために私が編み出した方法・・・・ それは二宮金次郎式勉強法、つまり、歩きながら勉強するという方法である。 言っておくが、これは現代においては不謹慎なやり方である。 金次郎の頃のようにのどかな時代・場所ならともかく、歩きスマホの害が声高に叫ば... 続きをみる

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  • 本庶先生のこと

    このブログは今後1日1本を基本とすると言ったが、緊急投稿させてもらう。 本庶先生のノーベル賞に、心からおめでとうと言いたい。 私が本庶先生に初めて接したのは、今から30年くらいも前のことだった。 行政をやるようになってすぐ、私は免疫系の研究推進方策作りを任された。 そこで当時の有名な免疫の先生を集... 続きをみる

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  • 私が高齢で医学部を目指す理由(高齢者の星になりたい)

    医学部を目指す理由のひとつは、高齢者でも医師として働けるということを示し、高齢者の星になりたいということである。 高齢者は、退職後に再雇用で働くと給料がガクンと落ちる。たとえ能力やスキルが若い現役世代を上回っていても。 そして、そんな高齢者が働く場所は、駐車場整備、守衛、庭の剪定等、単純なものに限... 続きをみる

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  • 私が高齢で医学部を目指す理由(人の役に立ちたい、医師への不信感)

    医師の志望理由は複雑で、一言では説明できない。 だが、私には人の役に立ちたいという気持ちがある。 もちろん、人の役に立つ職業はいろいろある。多かれ少なかれ、ほとんど全ての職業は人の役に立つものだろう。 しかし、医師ほど直接的に人の役に立ち、感謝され、尊敬される職業は他にない。 私はかつて、大震災直... 続きをみる

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  • 私が高齢で医学部を目指す理由(見返してやる、老後の資金)

    今回からは、少し冷静に、高齢での医学部・司法試験の受験について考察していきたい。 まず、私が医学部を目指す理由はいろいろある。 断っておくが、これは面接対策用に書くものではない。だから突っ込みどころ満載である。 しかし、ここではあくまで自分の原点を明らかにしておきたい。 まず、最初に書いたように、... 続きをみる

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  • 医師の研究者ってズルい?

    このブログでは私の大学院時代の話をしているが、ちょっと休憩。 私が先日、出席した学会では、研究者に留学を勧めるセッションがあった。 日本学術振興会の特別研究員とか、ヒューマンフロンティアとか、その他財団から奨学金をもらったりすれば、何とか自分の腹をいためずに留学できる。 そうして進んだ海外の研究室... 続きをみる

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  • 人生の選択

    行政職と、企業の研究所の最終面接が同じ日になってしまった。 行政職の方が面会時間が早く、企業の方がそれから1時間後にあった。 両方とも行くわけにはいかない・・・・。 片や行政、片や研究。さて、どちらを選ぶか。 国の試験を通った行政職というのは、一般に、キャリアと呼ばれるエリートである。(ただし当時... 続きをみる

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  • わずか1か月の勉強で国の試験にも・・・・

    正確な時期は忘れたが、大学院の修士2年の夏休み頃から、私は自分の研究について悩むとともに、将来の進路について悩み始めた。 このまま博士課程に進学して、本当に立派な研究者になれるのかという疑問が頭をもたげた。 それよりも、そもそも自分は研究が好きなのか、一生の仕事としてやっていけるのかという疑問がわ... 続きをみる

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  • 大失態 その2

    超遠心分離機の前でもじもじして何もしないでいた私を不審に思ったのだろう。N先生はつかつかと超遠心分離器に近づき、中をのぞき込んだ。 一瞬で事態を把握したN先生は、鬼のような形相に変わった。 そして言った。 「○○君、君が遠心分離機を壊したこと、これは信じられないミスであり、もっと気を付けて実験をし... 続きをみる

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  • 大失態

    私はがん細胞の正常細胞への分化に伴うがん遺伝子の発現状態の変化を突き止めたことで、またまた有頂天になった。 それを研究所の中で発表すると、皆、面白いと言ってくれた。 まさにそれは私が自分自身の発想で行ったことだった。だから、論文を書いても私自身が筆頭著者になれるぞ。そんなことまで考えた。 だが、そ... 続きをみる

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  • 大挫折と再起

    さて、がん専門家会合から意気揚々と帰ってきた私は、自分を栄光へ導いてくれる、培養されているがん細胞を見た。 おや・・・・ その細胞のプレートを顕微鏡で見ると、表面にたくさん細かいゴミのようなものが浮かんでいた。 コンタミ(細菌やカビなどで汚染されること)だった。しかも、細胞を増やしたどのプレートを... 続きをみる

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  • 新たながん遺伝子発見か?

    がんの研究を始めた私は、夢中になった。 やり方はこうである。(ちょっと難しい話になる。) マウスの細胞を培養し、そこに人のがん患者から採取したDNAをバラバラにしてふりかける。バラバラにされたDNAの中には、それぞれがん患者のいろいろな遺伝子が含まれている。(ちなみに人の遺伝子は2万2,000ほど... 続きをみる

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  • がんの研究を始める

    私は晴れて大学院生になり、ある研究室に所属した。 私がその研究室を選んだのは真核細胞を用いた分化の研究をやっているからだった。だから老化にも大いに関係していると思ったのだ。 進学先の指導教官は、当時は人気の雑誌 「週刊プレイボーイ」でも対談を行う等、有名な先生だったが、その先生は私にこう言った。 ... 続きをみる

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  • 全ての生物学・医学研究は不老不死に通ず

    「週末は実験を手伝ってもらいたい。」 そう、先輩にすがるように言われた時、私の気持ちは大きく揺れ動いた。 秘密裏に進めてきた東大理Ⅲ受験をどうするか。 せっかくここまで勉強してきたのだ。自分を試してみたい。 と、先輩の要請を断る気持ちの方が強かった。 しかし、先輩のすがるような態度を見ると、私とし... 続きをみる

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  • やっぱり東大理Ⅲを受けるんだ!

    さて、ひそかに東大理Ⅲ受験をもくろんでいた私は、その後も受験勉強を続けていた。 勉強するのが楽しかった。問題が面白いように解けるし、何ら義務もない。 落ちれば大学院に行けばいいだけだ。 まあ、これは私の現在の状況に似ているだろう。ただ、再就職先がまだ決まっていないという点は大いに異なるが・・・・。... 続きをみる

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