受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

親愛なるえすさんへ

おけ。
しゃあねえなあ。戻るとすっか。
このままじゃ、あんたの寝覚めもわりだろうからな。


しかし、どうしてくれる!!
受験老人、このままカッコよく読者に好印象を残したまま、去ろうとしてたのによう!
せっかく培ったイメージがくずれちゃうぜ。(そんなイメージ、あったっけ??)


そして、「心の旅の途中」と称し、文章はつけず、
桃源郷産の桃の写真や、
試験の結果通知の写真だけを、たまにブログに掲載する予定だったんだぜ。
そのために、意地でも合格しようと、自分自身を追い込む予定だったんだぜ。
どうだ、カッコいいだろ。


予定が狂ったあ!!
これで試験に落ちたらあんたのせいだっ!(と責任転嫁)


・・・・しかし、受験老人にとっては、今はあんたの方が大切だ。


へへっ。これからもよろしくな。




(以下、くどい説明。あんたと居酒屋で飲んでいてぐだぐだする話。読者は読まなくていいです。)


・・・・
あんたのことは、最初のコメントではむっときた。
受験老人が嫌なのは、匿名で他人を誹謗中傷して、自分は安全なところにいるやつ。
だから、ブログをやめようとしたのは、そうした行為への反発もあった。


でも、よくよく考えてみれば、あんたは違うことに気付いた。
あんたは決して悪いやつではないと、ブログ終了の知らせを書いたあと気づいた。


なぜなら、あんたは匿名とはいえ、自分のブログを持っている。
だから、ここでは匿名といえども、ホントの匿名ではない。
安易に他のブロガ―を批判すると、相手は自分のブログを攻撃してくる。
そうすると、自分のブログも荒れてしまう。自分の心も荒れる。
だから普通、他のブロガーの攻撃をしないのは、やらないのではなく、できないんだ。
核武装みたいなもんかいな??


でも、あんたはそんな中で、思い切って受験老人の本質を言い当てた。
あんたなりに、やはりここはどうしても言わねばという正義感があったんだろう。


その通り。受験老人が人のことが思いやれぬ。図星だ。
決して他人に寄り添えぬ自分がいる。それはいつも心に引っかかっている。
そういう意味で、言い当ててくれたあんたに感謝するぜ。認めたくねえけどな。


あんたには、せっかく最後まで読んだのに夢だったと分かり、だまされたッて腹を立てた気持ちもあったろうな。


そりゃ、小説でも一番使っちゃいけない、禁じ手だよ。確かに。
受験老人が読んだものでも、
・怪奇現象が事件の原因だった(道尾秀介の小説にあった)
・超能力を用いて事件を解決した(誰かの小説にあった)
・犯人は実は整形して容疑者に顔や指紋まで変えていた(雫井脩介の小説にあった)
・主人公や探偵自身が犯人だった(筒井康隆や中山七里の小説にあった)
それは下だと言われ、カネ返せと言われる(最後のはうまくやれば最高だが)。


でもそれよりはるかにたちが悪いのは、
・最後まで読ませて、「全部夢でした」というもの。
まっあんたはそれを嗅ぎ取った。(小説じゃないけどな。)



受験老人は、今のままでは患者やクライアントを思いやる医師や弁護士にはなれるはずなどないと言ったけど、あれも寸足らずだった。


患者にとっていい医師とは、病気を治してくれる医師だ。
いくら仁医で自分に寄り添ってくれても、手術に失敗したら意味がない。
結局、本当に役立つのはブラックジャックや大門未知子のように、失敗しない医者だ。


クライアントにとっていい弁護士とは、訴訟で勝ってくれる弁護士だ。
いくらクライアントに寄り添っても、訴訟で負けたら意味がない。


それは大前提。
ただその上で、患者やクライアントの気持ちを理解できることが大切だと思う。
相手のことを理解しておけば、細かいところに目が届くようになる。
仁医=名医ではないが、交わる部分は結構ある。
弁護士の場合もしかり。


なお、あんたすげえな。経営者だって。1人じゃ何もできぬ受験老人と大違い。
受験老人のような公務員は、働いていさえいれば、給料のことは心配しなくてすむ。
だから再雇用のため激減したとはいえ、コロナ禍でも昨日ボーナスはちゃんと出た。
それってホントにありがたいと思う。そして申し訳ないと思う(ホントの気持ち)。


今回は大変だったろうな。
あんたもそうかもしれんが、周りには大変な人が多かったんじゃ。
そんな人たちを見ていたあんたから、あの発言が出たとしたら、よく分かるぜ。
悪かったな。受験老人にはその人たちのことが思いやれていなかった。


じゃあな。とにかく勉強は頑張ろうぜ。
受験老人は3、4年前までは走っていたが、今は二宮金治郎的勉強法なので、そちらの方は付き合えぬ。
経営、うまくいくことを祈ってる。
あんたのことだ、失敗するかもしれんが、すぐ乗り越えられる。
いろいろ尖った部分を創れば、どれかが引っかかる。
健闘を祈る。(安易だが。)



(最後まで読んでいただいた方へ)


ということで、私の独り相撲で大変ご迷惑おかけしました。
こんなに早く復帰するとは思いませんでした。
大いに反省します。私自身の自業自得です。


読者の方々のかなりの割合は、今回の私の行動に違和感を覚えていたと思います。
(そんなコメントも何人かからいただきました。)


私のブログの読者の大部分は、酸いも甘いもかみ分けた、シニア世代です。
しかも御自身でブログもやっている。
そんな読者たちはうすうす気づいていたと思います。
えすさんのコメントをさっと削除しておけばこんなことにならなかったのに、かえって火をつけてしまったんではないかと。


今から考えると、意図的だったような気がします。それを狙っていたのかもしれません。
ちょうど、ブログがしんどくなり、勉強にも差し支えが出てきた時期でした。
これを機にブログをやめるのはちょうどよいと、渡りに船的な感情だったかも。
そう、実は私こそ、偽善者であり、極悪人なのです。


これを機に、私の読者をやめていただいても、仕方ありません。


ただ、気遣っていただき、コメントいただいた方は、今や私の恩人です。
そんな人たちは、大切にしたいし、私も守ってあげたい。(おこがましいか。)


これからは、ブログの更新の頻度は落とします。
そしてもう少し真面目に勉強に取り組みたいと思います。
そんなわけで、ブログを見させていただくのも、自分の時間の範囲でしかできませんが、お互いに心が成長できるのを期待しています。