受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

司法試験の勉強はムツカシイ!

私こと受験老人が医学部受験と司法試験の合格を目指して取り組み始めたのは一昨年の春、今からちょうど二年前のことだった。


そして、昨年秋には学士入学試験の勉強も加わった。
その間、大学での授業、本の執筆、さらには両親の介護も加わった。
そうして今年、退職し、元の職場で再雇用として働き始めている。


そんなこんなで、一番、しわ寄せがきたのが司法試験の勉強だった。
昨年の5月にあった短答試験では上から3分の2くらいの順位であっさり落ちた。
しかし、その後はろくに勉強していなかった。


そして、今年3月になって久しぶりに勉強を始めたところ、何もかも新鮮に感じた。
すなわち、頭の中で、以前覚えたことがまるで白紙同然になっていたのだ。


そこで受験老人は、あえて最も簡単な「マンガ」を中心とした勉強を再開した。
どうせ5月の短答試験には間に合わないが、とにかく基礎力をつけようと思った。
そうして、それから1か月半たった現在、それら第1段階の本を読み終わり、ようやく第2段階に突入した。
つまり2冊目の本を読み始めることができつつある。


現在の状況について、3月から勉強した分を含めて書きとどめておく。


・図解雑学六法
・憲法:①マンガ公務員試験 憲法(了)②郷原豊茂の憲法まるごと講義生中継
・民法:①マンガでわかる民法入門(了)
    ②郷原豊茂の民法まるごと講義生中継Ⅰ 総則・物権編
    ③郷原豊茂の民法まるごと講義生中継Ⅱ 債権編
・刑法:①マンガはじめて司法書士 刑法
    ②郷原豊茂の刑法まるごと講義生中継
・行政法:①マンガはじめて行政書士 行政法(了)
     ②行政法まるごと講義生中継
・商法:①マンガはじめて行政書士 会社法(了)
    ②柴田のS式生講義 入門商法
    ③マンガはじめて司法書士 会社法
・民事訴訟法:①伊藤真の民事訴訟法入門(了)
       ②面白いほど理解できる民事訴訟法超入門
・刑事訴訟法:①伊藤真ファーストトラックシリーズ 刑事訴訟法(了)
       ②何をやるかブックオフで探す予定。


この3月からのクールで勉強してきた本の写真を撮ったので載せておく。

・・・・どれ一つとして正規に買ったものはない。全部ブックオフだ。
ほとんどの本は一昨年に一、二度読んだから2回目か3回目になるが、雨の中の二宮金治郎式勉強法のほか、手荒い取り扱いをしたため、どれもこれもボロボロになっている。
本がかわいそうだという気もするが、かえって愛着がわく。さらにボロボロになるまで使い切りたい。
このうち、正式な司法試験の本はほとんどない。正確には柴田の商法くらいだ。
柴田の商法は約束手形手法をするために仕方なく買ったが、難しくてなかなか進まない。


まっこんなところである。
予定通り5月中旬に短答試験があったら、これだけの準備で臨まねばならなかった。
明らかにカネが無駄になるところだった。
ただ、受験老人としては仕方なかった。焦ってあれこれ悩むより、腹をくくって真に自分に合った勉強法をマイペースですべきだと思っているので。


受験老人が勉強のやり方で、各種ノウハウ本やビデオを知って学んだこととしては、


①同じ本は繰り返し(できれば7回)読む(東大首席弁護士の山口真由氏の言葉)
②1回目、2回目、3回目とスパイラルで理解を上げけていく(LEC講師の言葉)
③練習問題をやることでポイントを知る(辰巳法律事務所講師の言葉)


もちろん、これらの言葉を、カネのない受験老人は、実際に本を買って読んだり、司法試験の予備校に通って聞いたわけではない。全てネットの無料の動画等で得た知識である。
そして、このうち①②は、まがいなりにもやりつつあるが、③は全くやっていない。③をやるだけの基礎知識すら頭に入っていないからだ。


しかし、試験が大きくずれ込み、7月頃にでもなってくれたら最高だ。
少なくとも1回どおりは(司法試験のやつではない)問題集を終わらせられる。
そうすれば、また短答試験で落ちるとしても、昨年の順位よりは上がるだろう。
そうすれば、次々回こそ短答試験には合格できそうな気がする。
また落ちれば落ちたで、それから学士入学や一般入試の勉強を始めても十分間に合う。


そう皮算用、いや希望的観測をしつつ、これら参考書をマイペースで読み進めたい。
(真に予備試験に受かろうとしている方々は、決して参考にはしないでもらいたい。)