あと1か月足らず
予備試験の短答式試験の日まで、あと1か月を切った。
受験老人は、前回のブログで書いたように、2週間前にコロナ騒動を起こした。
それ以来、実家での親の世話、心因性の理由等も重なり、全く勉強ができなかった。
ほぼゼロ時間である。
やっと3、4日前から再開したところだ。だがなかなか調子が戻らない。
これは痛い。
これで短答式の合格率は大きく後退した。今の合格可能性は正直20%くらい。
でも・・・・まあ仕方ない。
受験老人は、司法試験については半分、頭の体操の感覚で、長期計画で取り組んでいる。
これを最後の挑戦にしようと考えている医学部学士入学・一般入試とはぜんぜん違う。
法曹界への就職を目指して本当にがんばっている人たちには申し訳ないが、
受験老人にとって法律の勉強は、人として教養を高める手段になっている。
法律の勉強を通じて、社会や人間というものが見えてくるのである。
勉強を始めた最初の頃は、そんなことはまるで感じなかった。
一度始めたからにはと、片っ端から本を読んだが、あまり面白味は感じなかった。
だが、何度も繰り返して、また新しい本を読めば読むほど、心が微妙に変化してきた。
ああ、こういう場合はこんな制度にするのは当然だなあ、と感心することが多くなった。
つまり、法律というのは、実にうまく世の中を反映しているのだ。
この社会はいろいろな経験を経て、法令の骨組みを作り、細部を整えてきたのである。
憲法ができ、その下に民法や刑法や商法、さまざまな行政法、そして各種手続法。
いろいろな法律が整えられてきた。でもそれぞれの法律にちゃんと存在意義がある。
そしてさまざまな判例ができ、それによって解釈が定まってくる。
だがその解釈の大半は、ああ、普通の人だったらこう判断するだろうなあ、と思うような判断がなされている。
つまり、法令は、社会や歴史、生活をすべて反映しているのである。
細部を読むと、人情的な部分もあり、厳しくしているところもある。
でも、それはこの世の中で人々が集団生活をしていく上で大切な考えが詰まっている。
すると、法令を勉強することで、社会や人生を学ぶことができる。
また、論理的に組み立てられている部分は論理的思考力を身につけられる。
だからこそ、受験老人はあせって難解な内容を無理やり記憶したくはない。
たとえ効率的な勉強ができなくても、それでいい。
自分の脳にやさしい勉強をしたいのだ。
試験日の8月15日まであと4週間。
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なお、3月の初めから読み始めた予備試験用の参考書を挙げておく。
4月下旬の状況
6月初めの状況
現在の状況
・全体:①図解雑学六法(了)
②商・民訴・刑訴判例まんが本(了)
・憲法:①マンガ公務員試験 憲法(了)
②郷原豊茂の憲法まるごと講義生中継(了)
③公務員Vテキスト憲法
④出るとこ過去問 憲法セレクト100
・民法:①マンガでわかる民法入門(了)
②郷原豊茂の民法まるごと講義生中継Ⅰ 総則・物権編(了)
③郷原豊茂の民法まるごと講義生中継Ⅱ 債権編
④郷原豊茂の民法過去問まるごと講義生中継Ⅰ 総則・物権編(了)
⑤郷原豊茂の民法過去問まるごと講義生中継Ⅰ 債権・親族相続編
⑥出るとこ過去問 民法Ⅰセレクト100
⑦出るとこ過去問 民法Ⅱセレクト80
・刑法:①マンガはじめて司法書士 刑法(了)
②郷原豊茂の刑法まるごと講義生中継(了)
③公務員Vテキスト刑法
・行政法:①マンガはじめて行政書士 行政法(了)
②行政法まるごと講義生中継
③出るとこ過去問 行政法セレクト90
・商法:①マンガはじめて行政書士 会社法(了)
②マンガはじめて司法書士 会社法(了)
③柴田のS式生講義 入門商法(了)
④公務員Vテキスト商法
・民事訴訟法:①伊藤真の民事訴訟法入門(了)
②面白いほど理解できる民事訴訟法超入門(了)
・刑事訴訟法:①伊藤真ファーストトラックシリーズ 刑事訴訟法(了)
②面白いほど理解できる民事訴訟法超入門(了)
う~ん。27冊目。4か月半でこれだけ読めたらまあまあか。
だが目標の30冊はおろか、今読んでいる本はいずれも中途半端。
特に郷原の民法問題集は絶対終わらん。
むしろ今まで読んだ本をもう一度読み返した方がいいが、それでは知識も足りぬ。
はて、どうするか。
藤井七段ではないが、合格可能性20%が一挙に80%に変わる、奇跡の一手はあるか??
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