Sは話し続けた。 「天使長はあさはかでした。 少し考えたら分かるでしょう。神は全能の存在です。 たとえ人間をいかに愛しても、天使に対する神の愛が減少するはずはないのです。 愛というものは限りはありません。いくらでも分け与えられるものだったのです。 それを、ルーシェル天使長は見誤っていたのです。 自分への神の愛がその分減少すると思い違えたのです。 そうして、天使長は地の底に落ちたのです。」 その後…
Sは一息入れて、話を続けた。 「蛇の正体、それは実は蛇ではなかったのです。 だって蛇がもし動物だったとしたら、本来人間が治めるようになっているはずでしょう。 神様は人間にあらゆる生き物を支配するようにとお命じになっていました。 だから、動物が人間を誘惑するということなど、あるはずがなかったのです。 イブを誘惑して知恵の木の実を食べさせたのは、動物以外の者だったのです。」 そして、言いました。 「…
さて、統一教会でSが話し始めたこと、それは天地創造の話だった。 (以下、受験老人の記憶ももう大分薄れており、詳細は不正確。御勘弁を。) 「聖書には、こう書かれています。 「神は、『我々の姿に似せて人間を創ろう』と言った。 そして、最初の人間であるアダムを創り、 アダムの肋骨からイブを創った。」 でも、不思議だと思いませんか。 『我々』と複数形になっていますね。なぜでしょうか。」 ・・・・ありゃっ…
さて、統一教会の本拠地に知らずにやって来た受験老人だったが、 その施設の幹部とも思われる青年(S)から、 「せっかくだから、話を聞いてくれ。」 といきなり言われ、どうしようかと悩んだ。 「あっ、もしかしてこれが勧誘か・・・・」と思った受験老人。 洗脳され、親も捨て、カネも全部取られ、廃人になる・・・・・ よくない噂が頭の中でぐるぐる回った。 思わず断ろうとしたが、一方で、断り切れない自分がいた。…
受験老人の宗教遍歴を話す。 受験老人が生まれた時から土着の宗教の家に生まれたのは前に話した通りである。 受験老人は子供のころから定期的に手踊りのおつとめをして神様に祈った。 神様は着物のように自然な形で受験老人の身体に身についた。 困ったときは神様にお願いし、よいことがあると神様に感謝した。 信者の人たちはみな優しかった。だから世の中は良い人ばかりなのだと信じた。 そうした習慣がない他の子どもた…
人は死んだらどうなるのだろう? 小学生の頃のある日、受験老人はそんな思いに憑りつかれた。 死んで別の世界に行くのではなく、何もかもなくなってしまったらどうしよう。 いつか父も死に、母も死に、自分も死んでしまうんだ。 そう思うと怖くて仕方なかった。眠れなくなった。 受験老人の家は母方も父方もある宗教の信者だった。 マイナーな土着の宗教で、父と母はそれが縁でお見合いをし、結婚した。 その宗教によると…
今回のブログはちょっと長く、また、一部の方々にとっては不快な内容かもしれない。 読みたい方だけ読んでもらいたい。 ・・・・・・ 安倍政権の支持率が急速に悪化している。なぜだろうか。 今やコロナ騒ぎで国民総評論家と化している時代である。 普段あまりニュースに関心のない人たちが、皆テレビでニュースを見るようになった。 そして、政府のとった、まずい措置のニュースはメディアで繰り返し報道された。 それは…
昨夜、久しぶりに「司法試験予備試験」のブログを覗いたところ、コロナで延期されていた予備試験(短答式試験)の日程が決まったとの情報が出ていた。 助かった・・・・受験老人は心の中で喝采を叫んだ。 新しい日程は8月16日。 本来なら昨日すなわち5月17日に実施されていたはずだった。 なので、ちょうど3か月延びることになる。 この8月中旬というのは、受験老人にとっては、まさにグッド・タイミングなのだ。 …
人は現金なものである。 自分のことにならなければ、他人事であり、真の痛みは分からない。 災害にあった人、事故にあった人、病気になった人、 障碍者になった人、障碍者を抱えている人、 そんな人たちの気持ちは、その人でなければ分からない。 私だってそうだ。 かつて阪神淡路大震災があった。 大変なものだということがテレビ映像等でよくわかった。 しかし、ピンと来なかった。 道路が壊れ、新幹線が飛び出ている…
かつて東日本大震災が起きた時、受験老人は志願して現地に数十度足を運んだ。 現地でいろいろな計画の作成に携わり、避難住民の帰宅のお世話をした。 住民のお世話は大変だったが、楽しかった。 福島に行くもう一つの楽しみは、地元の新鮮な野菜や果物だった。 特に震災のあった年には、集荷場で馬鹿みたいに安く買うことができた。 通常の3分の1くらいの値段だったろうか。とにかく安かった。 もちろん、放射能が残って…
受験老人の家は何の変哲もない団地にあるが、一つだけ誇れるものがある。 それは遊歩道だ。 辺り一帯は20年ほど前に野山を切り拓いて開発されたニュータウンだが、計画的に造られたため、街全体に遊歩道が張り巡らされている。 全部で20キロメートル以上あるだろうか。とにかく長い。 車道には車がぴゅんびゅん行き交っているのに、一歩中に入るとそこは静寂の別世界だ。 以前、仕事の関係で研究者の都市、つくば市に住…
受験老人は、偉そうにブログを書いているものの、実は集団生活が苦手である。 ややもすると、コミュニケーションに失敗し、ストレスがたまりがちなのだ。 人間というのは本来、社会的動物だ。 言葉を使って考え、人と会話して情報を知ることで他の動物から進化してきた。 だから、人は本来、集団で生活するようにできている。 1人で生きるのがいいと言っても、身の回りのものは全部他の人が作ったものだ。 また、パソコン…
「出師」というのは三国志の蜀の国の軍師・諸葛孔明が、国の外の敵に、戦いを挑んでいくにあたり、その決意を示した文書だ。 正確には出師表と言い、出師表と後出師表の2つがある。 後のものは偽作とも言われているが、それでも、並々ならぬ孔明の決意が現れており、受験老人はこの後出師表の方が好きだ。 (実は「三国志」は横山光輝のマンガで読んだだけだが、全60巻読むのは大変だった。) かつて蜀の王、劉備のもとに…
受験老人は去年、還暦になった。 そしてこの3月で職場を退職し、4月から再雇用されている。 孔子によると、還暦は耳順、すなわち物分かりがよくなり、他人の言うことを素直に聞けるようにならねばならぬという。 しかし、受験老人は到底、そのような域には達していない。 他人の忠告どこ吹く風、自分がやりたいと思えば、なりふり構わずやろうとする。 生まれ年が亥年ということもあり、まさに猪突猛進である。 それが受…
さて、読者の方々には気を引かせてしまい、申し訳なかった。 大学から送られてきた封筒を開けて中の紙を取り出した。 すると、最初に目に飛び込んできたのは自分の得点だった。 なぜ私がおやっと思ったかと言うと・・・・。 803点・・・・昨年の786.5点に比べ、20点近い上昇だ。 これで落とされたって言うことは・・・・ その刹那、受験老人の脳裏に飛来したのは、 「また面接で落とされたのか。」というブラッ…
私こと受験老人は、昨年は司法試験予備試験の成績はからきしダメだったのだが、 医学部受験は、そこそこ健闘した。 このブログでたびたび述べてきたことだが、昨年(今年ではない!)の試験結果について、大学に成績開示をしたところ、以下のとおりだった。 お分かりだろうか。 つまり受験老人は合格者最低点を上回る点を取っていながら、不合格だったのだ。 まあ、上回っていたと言っても、たったの5点である。 それなら…
知り合いが、WHOのテドロス事務局長のコメントの推移について教えてくれた。 <テドロス語録> 「人から人への感染リスクは少ない」(1/19) 「緊急事態には当たらない」(1/22) 「WHOは中国政府が迅速で効果的な措置を取ったことに敬意を表する」(1/28) 「中国から外国人を避難させることは勧めない」(1/28) 「国際社会は過剰反応するな」(1/28) 「渡航や貿易を不必要に妨げる措置をす…
受験老人は昨年の正月以来、両親の介護に奔走することになった。 まず軽い認知症のあった母が、転倒・骨折して寝たきりになった。 それを90歳を過ぎた父が介護を始めた。典型的な老々介護だった。 だが、普通の寝たきりでない。認知症である。 母は昼夜構わず、大きな声を出しては父を起こし、その睡眠を妨げた。 父はかいがいしく母の食事や排せつの世話をした。 母は中途半端な寝たきりであり、ベッドからはい出て歩き…
受験老人が、3月のはじめに医学部入試を終え、司法試験予備試験に向けてシフトしてから、2か月近くになる。 しかし、ちんたらちんたらと、極めていいかげんな勉強法と勉強時間である。 ところが、そんな私のブログが予備試験のブログの中で第2位になっている。 そして、何人かからお便りもいただいた。 ・・・・穴があったら入りたい。こっ恥ずかしい。 予備試験に向けて一生懸命勉強している人たちは多いだろう。 そ…
岡江久美子が亡くなった。 コロナでは有名人として志村けんが亡くなっているが、受験老人にとって、ショックはそれ以上かもしれない。 彼女は受験老人と同世代だ。実際には彼女の方が少し年上だが、全く年を感じさせないほどふっくらと若々しく、かわいく見えた。だから受験老人も昔から彼女のファンだった。 かつては、彼女が出ていたはなまるマーケットが始まってから出勤する習慣だった。 御主人の大和田獏もよく似た雰囲…