受験老人その後(得点としては受かっていたんだな)
昨夜、帰宅すると、医学部受験の試験成績について、大学からの成績開示が届いていた。
私は、医学部受験は結果的に不合格だった。
だが、不真面目ながら一日2時間ずつは1年間勉強を続け、センター試験も受け、二次も受けたからには、実際にどのような得点だったかには少なからず興味があった。
おそるおそる(でもないが)、通知を開いてみた。
私の得点が先に目に飛び込んできた。
ああ、おそらくあまりよくなかったんだろうなあ、と思った。
なんせ、全く2次試験の勉強をせず、しかも一度も模試も受けず、ぶっつけ本番だった。
あせりまくって解答用紙を埋めたものの、全くダメだった。
まっ仕方ないな。
と思って、合格者平均点や最低点との差を確認しようとした。すると、ややや・・・・
私の合計点は、なんと「合格者の最低点を上回っていた」のである。
ということは、私は得点以外の理由、すなわち年齢で落とされたのだろう。
こりゃ、大問題じゃないか????
医学部受験では男女差で差別をしないだけでなく、年齢で差別しないようになったんじゃなかったっけ????
心の中にもやもやしたものが浮かんできた。
かつて受験老人が、子供のころから現在まで、実力ではなく、それ以外の理由で差別を受けたり不当に扱われたりしたいろいろな経験が、まざまざと蘇ってきたのだ。
・・・・だが、しばらくして、腹立ちは収まった。
合格者最低点はそうだが、合格者平均点は私の点よりはるかに上である。
合格者平均点も上回らずして、偉そうには言えない。
受験老人には本来、それくらいのハンディキャップがあってしかるべきだ。
でないと、若い受験生たちに失礼だろう。
いくら文科省から受験回数により区別するなとの指示があったとしてもだ(私はかつて大学には現役合格しているため、受験回数としては2回目なのだが)。
さすがにこんな、教授陣の年齢も上回り、大学在学中に死んでしまう可能性のあるような学生を引き受けるのは大学側も辟易するだろう。
私の心は、やがて悔しさというより、ある種、清々しい達成感で満たされた。
つまり、私がこれまでやってきた勉強法は、決して間違ってはいなかったのだということを実感したのだ。
1日2時間の勉強をかっちり、1年間やる。
このペースで続けていけば、医学部といえども何するものぞ。
そのことが分かっただけでも、今回の受験の成果はあったと言える。
医学部にはいろいろな思いもあるが、とにかく、落ちてしまったからには仕方ない。
来年、捲土重来を期すか。
その時こそ、大学側に有無を言わせぬよう圧倒的な成績で合格しなければならないだろう。
だが、そのためには考えねばならないことがいくつもある。
さらに自分自身を、学力も、また人間的にも高めていく努力も必要だ。
現在、受験老人は司法試験の予備試験に向けて努力している。
法律の勉強は、慣れるのに1年かかった。勉強時間もほとんどなく、おそらく短答式で落ちると思う。
それでいい。
司法試験はもっと年齢に関係なく、公平に採点される。
何点差で落ちるか、今から楽しみである。
これからもチャレンジを続けていこうっ!! それが受験老人の人生だから。
明日から母の介護のため帰省だ。一生懸命尽くそう。受験老人にはその方がはるかに大切だから・・・・。
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