受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

受験老人のその後


久しぶりにブログを更新する。あくまで単発である。


私のことを気遣ってくれ、コメントをいただいた1人1人の顔(といってもそれぞれのブログ内容)を思い浮かべている。


返事を出していないが、ありがとう。皆さんの声はしっかり受け止めている。そして、皆さんもこれからもブログを継続してもらいたい。



センター試験の結果が届いた。だいたい自己採点どおりだったが、少し違ったものもあった。数ⅡBが+2点、逆に化学は-3点だった。


全体としては、英語を200点満点換算すると合計749点、得点率は83.2点だった。



まあ、こんなところが受験老人の実力だろう。特にこの時だけが調子が悪かったというわけではない。化学は意外と悪かったが、その分国語と数ⅡBはできすぎだった。


受験した大学の成績開示も請求した。その結果が届くのが楽しみではある。どんな成績だろうと不合格は不合格、その結果は甘んじて受け入れよう。



ただ、それがはたして受験老人の再出発点になるだろうか。それははなはだ疑問である。



ブログ更新をやめた後、受験老人は週末は母親の介護に夜行バスで帰省する生活を繰り返している。


それから海外調査を含め、本の執筆の準備、大学での講義の準備もある。


これらをやっていると、本当に勉強の時間が取れなくなってきた。



ブログを最後に書いてから、医学部受験については一切勉強していない。気が抜けた感じだ。


だからと言って、その分を司法試験の予備試験の勉強に回せているかというと、そんなことはない。


毎日、各科目を20分程度、合計2時間がせいぜいだ。ほとんどの勉強は通勤時間にやっており、帰宅後は何もせずにパタンキューと眠ってしまう。


まだ本格的な司法試験の勉強はできておらず、公務員試験、司法書士、行政書士用の教材に頼っている。しかも結構マンガが多い。



おそらく、これでは5月下旬の短答式試験で落とされるのは目に見えている。


しかし、最近になって、それでもいいと考えるようになってきた。


同じ教材を繰り返して読むと、そのたびに、これまで気づかなかった新たなポイントが浮かび上がる。そして、理解度が深まったような気がする。


これまで、司法試験を目指していながら、法律関係の本を読むのが嫌で嫌でたまらなかった。


だが、何度も読み直しているうち、法律って意外と底が深いなあと思えるようになり、読むのを楽しいと考えられるようになってきたのである。


法律で書いてあることは、いろいろなケースを想定して、痒い所に手が届く様になっている。そしてそのほとんどは、一般感覚で理解できる。


その一般感覚が身についてきたような気がするのだ。還暦近くになって、はじめて・・・・。



退職となる来年はどうするか、それはまだ決めていない。母の介護や軍資金を考えると、少なくとも医学部の再受験は難しいかもしれない。


だが、人生はまだまだ続く。


ちなみに新天皇陛下は私と同じ学年。還暦近くになって天皇になられるのは、もしかするとその年から医師や弁護士になるのと同じではないか。


それにも励みをもらい、また他の人の励みにもなるよう、受験老人はあせらず、一歩一歩勉強を続けていこう。