受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

予備試験の延期と受験老人

予備試験が延期になった。
各試験会場には数百人以上、特に東京会場には2千人を超える受験者が集まる。
3密のうち、決して密接すなわち受験者間の私語はないが、密閉空間に密集している。
まあ延期は当然だろう。


考えるに、コロナの流行があと一月早かったら、大学入試すらも延期か中止になっていた。そう考えると大学入試に関するかぎりは不幸中の幸いだったろう。
(もっとも受験老人はセンター試験後に受験科目を変えるというアクロバット的なやり方をしたため、延期になっていたなら準備期間がとれ、大歓迎だったにちがいないが。) 


しかし、予備試験に関しては、今年こそはと受かる気が満々の受験者は、この延期が残念で仕方ないだろう。
一刻も早く合格して、早めに次の試験の準備をし、早く法曹関係者になりたいはずだ。
実際、予備試験や司法試験のブログをいくつか見てみると、そんな言葉が散見される。


ただ・・・・受験老人にとって、この延期も、実はありがたい。(すみません。)
それは、延期によって自分の合格率が高まるからというわけではない。
今の勉強のやり方では、たとえ少々試験時期が延びたところで、短答式試験ですら合格はおぼつかない。
そうではなく、法律に関する勉強時間がよりたくさん取れるからである。


私は2年前、いさんで医学部受験と予備試験の勉強を同時並行的に開始したものの、そのウェイトは明らかに医学部受験の方にかかっていた。
しかも、医学部受験では、昔取った杵柄だからか、ちょっと勉強しただけであっという間に成績が伸びた。(今年はほとんど伸びなかったが。)
やはり若い頃の勉強の記憶力はすばらしい。


一方、予備試験の勉強は、何もかも初めてだった。この年で一から勉強すると、全く頭に入らない。
何度読み返しても、まるで初めて読んだように感じるのだ。
だから、昨年、短答式試験は全体の3分の2の位置であっさり落ちた。情けない。


予備試験の時期が従来の5月半ばだったなら、おそらく受験老人は、そのあとはほとんど予備試験の勉強をせずに医学部受験に専心していただろう。
すると、両者をほどよいバランスで進めていこうとする考えに偏りができてしまう。
次に予備試験の勉強を開始するのは、医学部受験が終わった3月中旬からになってしまう。(次は後期も受けることを考えているので。)
また2か月間の勉強しかできないなら、1年前に勉強したことを思い出すのがやっとだろう。


だから、とりあえず予備試験の勉強をずっと続けていける、今回の延期はありがたいのだ。
自分の都合でクソのようなことを書いてしまい、申し訳ない。今回は読者にとっては読む価値のない文章だったと激しく反省。
まあこのブログは自分の日記であり、自分を奮い立たせるために書いているのでと免じてもらいたい。