受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

ああ、情けない

先日、受験老人の受けた大学の合格発表があった。
不合格だった。


わずかな望みをかけていたが、ああ、やはりかと。
ショックはあまりなかった。
むしろ、通ったらどうしようかとも思う気持ちが半分あり、少しほっとした。


成績開示はやろうと思うが、受験老人としては、今回は実力で落ちたと思う。
前回のように最低点をクリアしていたのに落とされたということはないと思う。
面接はまずまずできたと思うから。大学側はきわめて公正だったと信じたい。
センターから二次の間に理科の受験科目を変えたことが裏目に出たかもしれない。
信じられないミスをいくつもやった。だがそれも実力のうち。


全てが甘かった。だがいつも甘い判断で失敗するのが自分だ。
ああ、情けない。


受験老人は還暦になり、この3月で退職を迎える。あと3週間になった。
就職はする気はなかったが、家にこもって受験勉強をする気はさらさらない。
また、お金もない。


結局、今の職場で再雇用で働き続けるのが一番よいと思い始めた。
給料はぐっと下がるが、まあ生活していくだけのお金はもらえる。ありがたい。


逆に、合格していたら、どうやって六年間、生活を切り詰めていこうかと不安になっていたところだった。


そして、こうも思った。
一般入試で入るより、学士入学をした方が、1年働いた分稼げるし、大学に通う期間も1年少なくて済む。何とかやりくりできるかも。


と、言い訳をしつ慰めている自分がいる。


どうするかなあ。
ゆっくり考えよう。
だが、当面は予備試験の勉強を続けよう。こちらはすこぶる楽しい。