かすかに光が
さて、数学の過去問をやってみて激しく落ち込んだ受験老人である。
しかし、へこたれるわけにはいかない。逃げ出すわけにはいかない。
それは、自分の人生から逃げ出すことになるからだ。
あくまで、立ち向かおう。特攻隊のように花と散ってもよいではないか。それが男の美学さっ(なんのこっちゃ??)。
3連休はずっと受験勉強に没頭したいと思っていた私であるが、仕事が入ったため土曜日は職場に行った。
仕事は半日でだいたい片づいたが、やはり頭に残っているのは数学の体たらくだった。
できない問題があると動揺し、それに固執した結果、総崩れになってしまう。また勘違いや計算違いは山ほど。
加齢によるのは仕方ないが、何としても、一瞬でも、かつての輝きを取り戻したい。(今となってはそんな輝きがあったかも怪しくなってきた。)
そのためにはメンタルが弱すぎる。精神を鍛えるための、何らかのショック療法が必要だ。
・・・・本当に、滝にうたれようと決意したが、受験前にインフルに感染しても困る。
そして、思い出した。そうか、皇居勉強法・・・・。最近はずっと御無沙汰していた。
職場の窓から外を見ると小雨が降りそうで寒い。ごうごう風の音がする。だが頭を冷やすにはちょうどいい。この小嵐の中、あくまで行くのだっ。
オオカミ娘ジェーンに会いに嵐の中を一人行く速水さんの気持ちさっ。
・・・・しかし、外に出てみると寒いがそんなに風はない。ごうごうとした音は工事の音だったことが分かった。拍子抜け。
だが、私にはハンディキャップがあった。
私はかつて二宮金次郎式勉強法で杭にぶつかって大出血をしたことがあった。それはかつてブログで紹介した。
その後、慎重になっていたのだが、実は、昨年末に再び転んだ。真っ暗の中、段差が見えなかったのだ。
その転び方は前回以上に激しかった。懐中電灯を使いつつNext Stageを鉛筆でチェックしていたため顔と手と膝をしたたか打ち付けた。
またまた心配した人たちが寄ってきた。私は痛みをこらえながら慌ててNext Stageを隠した。既視感に襲われた。
もうそれから1月近くなるが、いまだに膝はダメで、階段の上り下りでは悲鳴を上げる。(だから怪我の後すぐ演技ができた羽生選手はすごいと思う。)
というわけで、二宮金次郎式勉強法は現代ではなかなか通用しないが、それでも背に腹は代えられない。
私は皇居の外周を歩きながら、数学の模試を取り出した。2冊分である。歩きながらチェックを始めた。
おおう、ここも、ここも・・・・
自分がいかに軽率な人間か、よく分かった。ちょっと考えればできる問題ばかり。そして、ミスのオンパレード。
歩きながら、ミスを噛みしめた。一歩一歩の歩みつつ、暗示をかけた。「こんなミスは絶対しない、こんなミスは絶対しない・・・・」
竹橋を過ぎ、上り坂を過ぎ、再び皇居の堀が眼下に見渡せた。何とも言えずすがすがしい気分になった。
さて、その日の夜(昨夜)から今朝にかけてのことである。私はリベンジを図るべく、別の年度の過去問を解いてみた。
前回のこともあり、私は十分慎重になりつつ、できるだけ集中して頭を働かせるよう努めた。
すると・・・・嬉しいことが起こった。なぜか、結構解けるのである。これまでスランプだったのがうそのようだった。
採点した。驚いた。
数ⅠA:94点
数ⅡB:82点
物理:91点
化学:93点
合計:360点 平均:90点
本当かよ。ついに平均90点に乗った。
おおおう、おおおう、おおおおお~~ん。
ありがたや。ありがたや。
4科目中、3科目が90点台になった。
皇居勉強法が功を奏したのか・・・・神の御加護が舞い降りたか。
そういえば受験老人は皇太子殿下すなわち次期天皇と同い年である。(関係ないか??)
今日の風は神風だったのか。
絶望的だったセンター対策に、かすかに光が差してきた。
あああ、神様、もう少しだけでも私に時間をください・・・・あと5点ほど上げる時間を。
だが、神頼みをしても仕方ない。何とかさらに調子を上げ、センター本番まで突っ走っていきたいもんだ。
(これまでの推移)
数ⅠA:66→79→84→84→82→87→89→84→80→94
数ⅡB:67→62→77→60→66→81→80→76→60→82
物理:74→75→57→78→92→88→84→86→84→91
化学:67→76→84→84→94→87→82→89→88→93
合計:274→292→302→306→334→343→335→312→360
平均:68.5→73→75.5→76.5→83.5→86→84→78→90
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