受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

再出発

最後にこの日記を書いた時からどれくらい過ぎただろうか。
とにかく、受験老人は戻ってきた。


1年足らずの準備期間だったが、医学部受験と司法試験(予備試験)の受験を行ったものの、いずれも玉砕した。
仕方ない。勉強が足りなかったのだ。


ただし結果を言うと、予備試験は最初の短答式で全体の3分の2くらいの順位で落ちていた。合格点には大きく足らなかった。
(まあ母の介護と仕事があり、集中勉強を予定していた医学部受験後の2か月間をほぼ勉強時間ゼロで臨んだというのは痛かった。)


しかし、医学部試験の方は数点にせよ、最低点を上回っていた。(これに関し、最初はこのブログで結果を写真表示したが、大学に迷惑をかけるといけないと思い、すぐに削除した。読者の何人かは気づいたと思う。)


大学の入試要項では面接点はカウントしないが最低評価の場合には不合格にすると書かれてあった。自分は最低評価だったと認識したが、その理由が年齢以外に思い浮かばず、大学に文書で問い合わせた。


結果は・・・・2か月余り回答が来なかった。別にどうでもよかったが、大学のホームページから問い合わせた。受験結果について面談してもらいたいとの要望も一緒に。


すると、当大学としては文科省の基準に従って判断しているので面談には応じられないとの回答が来た。大学としても、乗り込んでこられては困るからあわてて回答を考えたのだろう。


まあ、仕方ない。最低点は上回ったが、平均点を大きく下回った状況では文句も言えない。大学に対しては何の恨みもないし、むしろ落としてもらってよかったくらいに思っている。


その代わり、この挑戦は、できれば今年も続けたいと思う。
そう思って1か月ほど前から決断したのだが、ずるずると開始が遅れていた。
今日始めよう、今日始めようと思いつつ、1日延ばしにしていた。
まあ、切羽詰まった感がなくなったからだろう。仕事が忙しくなったこともある。
もうすぐ退職だというのに・・・・


そんな時、百田尚樹の「真夏の騎士」という小説を読んだ。小学生が主人公の作品である。
しかし私はそれを読んで、大いに感動した。私の小さいころからのことを思い出し、自分に重ね合わせた。


その中に、よいフレーズがあった。(今本が手元にないので正確には思い出さないが。)
「人生において成功する者は、優先順位を考えて必要なことを必要な時にできる者である。」


この半年余り、自分はのんべんだらりと時間を無駄に使ってしまっていた。
ようし、再び始めよう。
ただし、既にセンターまで3か月半になっている。予備試験までも8か月しかない。


しかし、さらに加えて、受験老人は負荷を加えることにした。それは「学士入学」。
詳しくは言えないが、そのために生物、物理、化学、統計学の勉強が必要になる。


だが生物は昔取った杵柄。
物理・化学は高校の知識で何とか対応できる。
統計学は、それをやれば数Ⅱbに対応できる。


ポジティブに考えよう。しかしやらねば意味がない。
「優先順位を考えて必要な時に必要なことをやる。」
自分はこの法則から大きく外れた生き方をしているが、勉強をどうしてもやる方法。


それは、ブログを書くことだ。
それにより、ペースを保って続けられる。
他人に見られているという緊迫感が、義務感につながる。
実際、このブログを書きながら、勉強をしたくてたまらなくなってきた。


ということで、これからの私のブログは、単に毎日の勉強を記しただけの、
ある意味、実につまらないブログになることを断っておきたい。
でないと、読者のことを考えてリップサービスに頭を悩ますと、ブログ書きに時間がかかりすぎ、本末転倒にってしまうから。
「優先順位を考えて必要な時に必要なことをやる。」


まあ、今後もよろしくお願いしたい。