受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

最後に大スランプ!

今日は朝から勉強している。数ⅡB、化学、物理を見直している。


おそらく100問以上解いている。だが・・・・


 
今になって、まったく頭が働かなくなってしまった。解答の道筋が正確にトレースできない。


いったいどうなってしまったんだろう。自分は。
 


・・・・おそらく焦りからだろう。まだ十分に、やっていなかったアラが見えだしたのだ。


細かいところの理解が抜けている。全体の半分も理解していないことが今になって分かってきた。


しかし、もう遅い。いまから全力でやっても間に合わない。


なぜこんなことになってしまったのだろう。


 
数を解くことを優先したあまり、一個一個の問題について、深い理解なしに、次の問題、次の問題へと急いだのが原因だろう。


理解しようとせずに、力づくで解法を覚えようとしたのが原因だろう。


ああ、やり方を失敗したか・・・・。
 


大スランプだ。しかも最後になって。


だが、スランプですらない。もともと本質的な理解を怠っていたわけだから。スランプということすらおこがましい。



仕方ない。とにかく自信をつけるためには、今までやったところを一つ一つ、確実に身につけていくしかない。


中途半端に終わっても。少なくとも、心を安定させるためにはそれしかない。


そして考えろ。試験が目標ではない。


試験勉強を通じて新たな知見、より深い知識、さまざまなノウハウを得る。そして人生の修行とする。結果は二の次だ。


・・・・そう考えたら気持ちが少し楽になった。