受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

近況

センター試験まであと1週間になった。
だが、いまいちエンジンがかからない。こうしてブログを書いているのもその証拠だ。


受験老人は、2度目となる今回のセンター試験を自分自身の最後の挑戦と決めていた。
なぜなら、来年からは別タイプの試験になるため、また改めて仕切り直すのはしんどいと思ったからだ。


しかし、運よくか運悪くか、英語の業者試験も、国語と数学の記述式試験も無期限延期された。そうなると今回悪くてもまた来年という話にもなってくる。


そう考えると、エンジンがかからなくなる。
昨年のあの、切羽詰まった気持ちは何だったのだろう。
短期間で国立医学部と司法試験予備試験の両方を目指し、シャカリキになっていたあの頃を。
毎日少なくとも4時間は勉強していたあの頃を。


今はせいぜい3時間がいいところ。
しかも司法試験予備試験の方は全く進んでいない。また短答式で落ちそうだ。


でも、だからと言ってセンター試験対策がばっちりかというと全くそんなことはない。
受験老人は昨年末からセンター試験の問題集を解き始めた。
昨年1度やった、ブックオフで買いそろえたり、拾ってきたやつである。
だが、全く問題を忘れており、あまつさえ解き方も忘れている。
昨年の記録と比べ、ほぼ同じか、下手をすると下回るものもある。
ああ・・・・老化は如何ともしがたい。そう、受験老人は還暦を迎えたのだ。


ただ、自分もまだまだ捨てたものではないと思えることもあった。
昨年末に受けた医学部学士入学の1次試験は合格したとの通知があった。
不思議だ・・・・
学士試験には大学の生物、物理、化学、統計の勉強が必要だった。
だが受験老人はそれらの勉強をほとんどせず、せいぜい高校生物のビデオを見ただけだった。これで受かったのは奇跡としか言いようがない。


そんなわけなので、おそらく一次は合格点ぎりぎりだろうから、二次試験で落ちるのは間違いない。受けに行くのもどうするか迷っている。


だが、受験老人はやはり受けたい。というのはこの大学の面接を受けてみたいから。
どんなことを聞かれるだろうか。それを考えるとわくわくする。
でも、受験老人は正直に自分のことを話したい。決して気取ったり飾ったりせずに、普段から自分が考えていることを。
それで落ちるのは仕方ない。まあそもそも合格点には達していないだろうから、怖くはない。
ただ、この年でも元気だけは人一倍あり、残りの人生は、人のために全力を尽くしたいという思いだけは持っていることを主張したい。独りよがりではた迷惑ではあるが。


馬鹿なやつだな。自分は。