受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

久しぶりに出勤すると・・・・

昨日、1週間ぶりに出勤した。


朝、電車内はいつもよりぐっと少なかった。
実は受験老人は、通勤混雑を避けるため、朝が早いのだ。(そのかわり、夜は早く帰る。)
だがそれにしても、すごく空いていた。いつもの半分もいない。


皆、ちゃんと自粛命令を聞いているのだ。
おまけに、電車に乗っている人は、1人残らずマスクをしている。していない人を探すのが大変なくらいだ。
こうして日本人が規律を守っているかぎり、コロナはきっと絶滅されると信じたい。


勤務先に着いた。
守衛の人に挨拶した。彼らのように、その場にいなければ意味がない仕事だと、出てこざるをえない。
受験老人はいつも一番の出勤だ。だから、大きな部屋を見渡すかぎりがらがらである。
そこにいたのは掃除の人たちだった。彼らだってそう。実際の仕事がある。
彼らには在宅勤務はムリだ。逆にリスク手当てが必要かも。


勤務時間になるとちらほら人が出てきた。しかし圧倒的に人が少ない。
いつもの3分の1以下である。
人口密度の少ない分、あまり周囲を気にすることなく、集中して仕事に取り組める。


昼になった。
仕事場の周囲の店もほとんどやっているところはない。
だから大部分の人たちは、職員食堂に食べに行く。
ただそれも、昼食時間をばらばらに取ることが許されるようになったため、周りとの間隔を十分空けてゆったり食べることができる。


帰る時間になった。充実して仕事ができ、来ている人たちとの対面での打合わせもできた。
また明日からのテレワークに備えなければならない。


そして帰宅。
受験老人はそもそも他より帰宅時間が早いうえ、自粛の影響もあって、行きと同様、電車はまたもガラガラ。
ゆったり予備試験の勉強ができた。


・・・・
他の職場ではどうか分からないが、幸いにも私の職場ではずいぶん前からテレワークが導入されている。だからセキュリティを守りつつ在宅勤務ができるようになっている。
その意味では、恵まれた職場だと言ってよい。
公務員であることのありがたみを感じざるを得ない。


皆が思うことだが、給料を保証された公務員は、この非常時は大幅カットされてもいい。
私の場合も、再雇用になって給料が半分以下になったものの、あと2、3割のカットなら何とかやっていくことはできる。家で生活するだけならそんなにお金はいらない。
(とカッコつけて言っても、実際にカットされたらすごくショックを受けるだろうが。) 


でも、路頭に迷って絶望している人たちにその分、お金を出してやってほしい。
それが、この非常事態を皆がなんとか乗り越えていくための方法だ。
いつまでこの事態が続くか分からないのなら、困っている人たちには継続した支援が必要だ。


その分、コロナ対応で人が足らない医療現場にもっと人が回せないか?
もちろんこうした、直接患者さんと相対する現場はテレワークはできない。
こうした人たちにはもっと支援が必要だ。 
医療には資格が必要かもしれないが、資格がなくてもできる支援はあるかもしれない。
そうすれば路頭に迷った人たちも、少しだが働く場が与えられる。


そう考えると、医療資格を持って、普段は別の仕事をしたり、高齢で退職をした人たちが、このような非常事態に助っ人として役立つ場合もあると思えてきた。
受験老人の場合も、医師の免許を持って、本当に人が足りないところに助っ人として応援に行くことが一つの役立ち方だと思えるようになってきた。
まあ体力が続くかどうか。逆に真っ先に感染して重篤な症状になり、周囲に迷惑をかけざるをえなくなるのがオチかもしれぬと、ひたすら悩むのである。


おっと、そろそろテレワークの準備を始めなければ・・・・。