受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

コロナウィルスの危険性を正しく認識したい(その2)

前回の続き。コロナウィルスの現状の危険性は、従来のインフルエンザに比べ低いように見える。(感染者の割合、死亡数)。


私が安心できない理由、それは、ひとえに予防薬(ワクチン)と治療薬が現状で存在しないからだ。(治療薬も決定的なものはない。)


やがて、現在蔓延しているコロナウィルスに対するワクチンができる。確実にできる。ただそれが実用化するためには2年近くかかる。なので来年いっぱいも間に合わず、2シーズンにわたりコロナが蔓延してしまう。


しかも、そのワクチンが役に立たない可能性がある。
コロナウィルスはRNAウィルスなので本来、変異しやすい。それに加え、既に多くの人々に感染し、それぞれの身体で増殖しているうちに変異している。その変異が万一悪い方向に行けばウィルスの危険性はさらに増し、死亡率が上昇する。


そして、高温・多湿にもウィルスが強かったら(通常のコロナウィルスでもインフルエンザウィルスより強い)、夏を通して生き残り、2シーズンにわたり相当数の人々が感染するまで収まらない。


たとえば世界の5割(35億人)が感染したところで打ち止めになるかもしれない(免疫バリア)。すると、現在の世界の感染者(85万人)と死亡者(4万人)から単純に比例計算すると、死者は1億6千万人になってしまうのだ。うう~ん、こりゃ恐ろしい。


これが医療崩壊を起こさずだらだら続いたとしても、日本だと現在の感染者(2200人)と死者(60人)から、5割が感染するとして比例計算すると140万人になってしまう。1割でも30万人だ。東日本大震災の死者数(2万人)の15倍にもなる。


感染者が増えれば、一定割合で死者が出るのは当然。だがそれが普通のインフルのように喉にとどまらず肺に来るので当然死亡率も増す。お年寄りも、インフルでは治るがコロナなら死ぬことが多くなる。まので危険なのだ。


以上、受験老人は当たり前のことを示したにすぎない。実際は
・治療薬が開発される
・ワクチンが早く実用化される
・コロナが夏までに治まり、次シーズンには再流行しない
等のいずれかの条件を満たした場合、死者は140万人から大幅に下回る。


そうした推測が、嬉しい誤算だったと分かる日が早く来てくれることを、受験老人としては願うばかりだ。