受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

コロナウィルスの危険性を正しく認識したい

コロナウィルスってどのくらい危険なのだろう。


今、受験老人は両親の介護のため帰省している。
スーパーにはまあまあ多くの買い物客が来ている。
客の中でマスクをしている者はだいたい3分の2くらいだ。店員はだれもしていない。
レジで私の後ろに並んだ男子高校生の6、7人の集団は誰一人マスクをしておらず、大声でふざけあっていた。私にも彼らの発する飛沫や、少なくともエアロゾルが飛んだかもしれない。


おそらくこの辺りはコロナに対する予防意識が希薄なのだろう。実際、都道府県別集計ではほとんど感染者は出ていない。彼らが感染している確率はほぼゼロである。
マスメディアは盛んにコロナのことを報じているが、それを受け取る側の意識には違いがある。
感染者が多いところと少ないところ、年齢、疾患を抱えているかどうか等で違いがある。
先日テレビを見ていると、海外にいる人たちが、渋谷で騒ぐ若者を見て、何て日本人は危機感がないのだとあきれていた。彼らは感染爆発で恐怖のさなかにある。


しかし、彼らにしても、感染者数が少なかったうちは危機感がなかったのではないか。
欧米ではマスクをするとテロリストと誤解されるため、風邪をひいてもマスクをつける習慣がなかった。これが感染が急増した原因だと思う。
日本はそうした習慣があっただけ、ましだったのだ。中国などはマスクをつけないと電車に乗せない等の措置を取ったことがコロナを制圧できた背景にあると思う。(まだわからないが。)


さて、その上で、どの程度コロナウィルスは危険なのか。
コロナが原因の世界の死者数は現在、約3万人である。これはどのくらいの数字か。


中世に世界を席巻した黒死病(ペスト)では1億人死んだ。当時世界の人口は4億5千万人で、これが3億5千万人になったのだから大変である。
第一次大戦時にはやったスペイン風邪では死者は1700万人~5000万人と推定され、これも当時の世界人口を考えるとすごい数である。


まあこれに比べると現在の死者は世界人口が70億人の中の3万人なので、23万人に一人死ぬと考えると大したことはない。
毎年のインフルエンザですら、29万人~65万人の死者である。それに比べればコロナウィルスによる死者はまだまだ少ない。そして死んでいくのは持病がある人がほとんどであるため、基本的に元気な人は、感染してもまず大丈夫である。


現在の日本の感染者はクルーズ船を含めて2500人ほど。日本の人口1億人で割ると、感染者は4万人に1人である。
4万人に1人・・・・宝くじで上位の賞に当たるより低い確率ではないか??
なのにどうしてそんなに恐れる????


受験老人はそんな素直な疑問を持っていた。危険性を正しく知ることは重要であるが、実際には計算上は差し迫った危険性はないのではとついつい考えてしまうのである。


しかし、これは実は違うのである。続きは次回。