受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

マンガ勉強法は楽し

司法試験予備試験の勉強を始めているが、気づいたことがある。
昔に比べ、勉強がすごく楽しいのである。


マンガのような、簡単なものを読んでいるせいかもしれない。
今読んでいるのは、
・憲法:マンガ公務員試験 憲法
・民法:マンガでわかる民法入門
・刑法:郷原豊茂の刑法まるごと講義中継
・行政法:マンガはじめて行政書士 行政法
・商法:マンガはじめて行政書士 会社法
・民事訴訟法:伊藤真の民事訴訟法入門
・刑事訴訟法:伊藤真ファーストトラックシリーズ 刑事訴訟法


いずれもブックオフで仕入れたものだが、なんと7冊中4冊がマンガである。他のものもきわめてやさしい入門の入門書である。
まともに合格を目指すものからすると、今の時期にこんな本を読んでいるのはちゃんちゃらおかしいだろう。
だが、受験老人にとって、さび付いた頭を予備試験用に元に戻すにはぴったりなのだ。


ほとんど忘れている。用語は8割方、覚えていない。
だが、大まかな構造や流れは頭の中に残っている。
まあ、昨年の短答式試験では、まがいなりにも、受験者全体の3分の2の位置にはいたわけである。受験老人の下には3分の1の受験者がいたのである。
決して自慢できることではないが。


そうしたさびた頭が、マンガを読むことによって、少しずつ蘇ってくる。
これらを1日30分ずつ続けていく。合計3時間半の勉強だ。
だいたい半月ほどでこれら1冊目を読み終え、2冊目には少し上級のものをやる。
そしてその後、3冊目をやって、試験当日までにはやり終えるということである。
短答式の試験日は5月17日。もう2か月しかないが、まだ2か月以上ある。
この3冊をやり終えただけでは合格点には全然届かない。だが少なくとも去年のレベル以上には達するだろう。
そうして少なくとも発表日の6月4日までは勉強を集中して続け、万万が一、短答式に受かれば、論文式試験の7月11日・12日までさらに集中して勉強を続けられる。


たとえ短答式が万万が一受かっても、論文式が受かる可能性は120%ないが、少なくとも、そうすれば、4冊目には、本格的な司法試験としての勉強に入ることができる。


まっこんな胸算用だ。ホントに甘~い計画だ。
そうして落ちたならば、また医学部用の勉強を始める。学士入学用の試験と一般入試の勉強を合わせて。今後は物理をやらずに生物と化学に集中すればよいから気が楽だ。
そして予備試験の勉強はあくまで趣味としてちんたら続けていく。


やはり受験老人にとっては、医学部合格が第一だ。それを忘れてはならない。次こそ、次こそ受かりたい。そしてそれで最後のチャレンジとしたい。
(まだ今回の試験の合格発表を控えているのに、この気の弱さはなんだ???? でも、受験老人は、こうして受験勉強を続けていけること自体を大いに幸せだと思い、楽しんでいる。)