受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

センター試験・・・・その結果

センター試験が終わった。
それとともに、受験老人の一つの挑戦が終わった・・・・。


初日、遅れそうになって息せき切って受験会場に入った。
教室は静かだった。若い子たちばかりだった。私の子どもたちよりも下の世代だ。
皆初々しい。つるつるしている。(表現が変か?でもそう感じた。)


座席が分からない。おろおろしていると担当の教官が案内してくれた。
教官と言っても私よりはるかに下だ。
すみません、すみませんと言いながら座席につく私に他の受験生の視線が突き刺さった。
こんなおっさんが、なんで受験してんの??場所、間違えてんじゃないの??
そりゃそうでしょ。私はあなたたちの親よりも年上だからな。
でもさっ、私も貴方たちと同じような初々しい時代があったんだよ。
自慢じゃねえけどその時は現役で東大に合格したんだぜっ。
ううっ、自意識過剰。まあ早くも試験に飲まれている。ぶっつけ本番だ。


・・・・このペースで書くと紙面がいくらあっても足りない。
とにかく、昨日、今日と、受験老人は全力を出した。
しかし、力は及ばなかった・・・・。


先ほど済ませた自己採点結果を書いておく。


国語:168点
数ⅠA:83点
数ⅡB:86点
英語:174点(リスニングを含めて200点満点換算)
地理:79点
物理:85点
化学:75点
合計 ちょうど750点、率83.3%


簡単に講評すると、まず英語が悪すぎた。リスニングで6問も間違えたが、これは想定内として、筆記でもずいぶん間違えた。
それから化学。このところ模試で90点台を立て続けに出していたため結構自信はあった。
だが、思いもかけぬ点になった。自分としては得点源だと考えていたのだが。


ただ一方で、収穫もあった。
国語は、こんなにいい点が出せるとは思わなかった。漢文満点、それ以外もあまり間違えなかった。
繰り返すが、直前にやった「センター現代文のスゴ技」は超スグレモノの参考書である。選択肢に迷うことなく選ぶことができた。
それから、数ⅡBは、模試も含めて最高点近くが出せた。不思議なことに付け焼刃だった統計解析のところが満点だった。


だが、この750点という点数は、医学部受験にははるかに足りない。
足切りの点数は超えているところも多いので、ぎりぎり勝負できると言えなくもないが、まあ、受けたとしても討ち死にだろう。


受験老人は悩みだしている。本当に私は受験するのか。してもよいのか。
昨日今日、若い受験生を見て、本当に自分のような者が医学部に行き、医者になっていいのか、真剣に悩み始めたのだ。
1日2時間勉強法で(最後のあたりはさすがにかなり根を詰めたが)、ちゃらちゃらと受験して、そして万一通ったら、本当に行く覚悟ができているのか。
・・・・はなはだ疑問なのである。


(まだまだ書きたいこともあるが、さすがに疲れた。明日からはたまっている仕事のため残業続きになりそうだ。今日だけは休んでおこう。)(次回に続く。)