U君と神の存在⑧
(前回の続き)
「新しい葡萄酒は新しい革袋に入れよ」
これはイエスが弟子に話した言葉だとされる。
Yさんはその言葉の意味を受験老人に説明してくれた。
つまり、新しいブドウ酒は、まださかんに発酵を続けている。
だから、どんどん炭酸ガスを出し、それを入れた袋は密閉していると膨脹する。
古い革袋だと弱くなっている部分がぱちんとはじけ、ブドウ酒が流れ出してしまうのだ。
だから、古いブドウ酒は古い革袋に入れても大丈夫だが、
新しいブドウ酒は新しい革袋に入れないとダメなんだと。
なるほど、その意味は分かった。だがそれがエホバの人たちの輸血拒否とどう関係が?
しかし、Yさんは受験老人の言葉をさえぎり、
いきなり説明しても分かってもらえないかもしれないので、
もう少し自分と一緒に聖書の勉強をしてもらいたい、そう言ったのだ。
さて、その後、驚くほどゆっくりしたスピードで、聖書勉強会は続いた。
毎週土曜日か日曜日、Yさんが訪ねて来て、喫茶店に一緒に行き、
そこで聖書を1ページか2ページずつ、読んでいった。
断っておくが、受験老人が思うに、
エホバの証人の信者は、他の宗教・宗派の信者に比べ、かなり純粋だと思う。
彼らは心底、神を信じている。
そしてその拠り所を、今となっては神の言葉を伝える最も信頼のおける本、
すなわち聖書に求めているのだ。
だから、おそらく聖書については、誰よりもよく勉強して知識を持っている。
そして、彼らは、他の宗教や宗派のやるように、信者にお布施を求めたりしない。
懸命に働き、そのお金でエホバの証人の機関誌を買い、それを無料で配布しているのだ。
受験老人は、自分の父が継ぐことになっていた新興宗教の教会のことを思った。
お金は穢れであり、それに対する執着を持っていてはいけない。
お金は必要最低限、あればいい。あとは全部、神様に寄付すべき、との考え方だった。
しかしその寄付は、教会やその上の教会、さらに一番上の本部の人たちのために使われた。
つまり、熱心に布教するため、教会の長は働かずに、神様のための活動を行っていた。
だから、信者からのお布施が全ての収入源なのだった。
お金に執着してはいけないと言いつつ、自分たちはそれに依存している・・・・
どこか矛盾を感じていた。
しかし、このような体質の、解決方法がある。それは、教会長や牧師も働くことである。
エホバの証人の信者は皆それを実践し、
自分の働いて得た給料から、できる範囲内で活動を行っていた。
(実は受験老人の属する新興宗教も、最近、そのことに気づき、
教会長自ら働いて教会を存続させるようになってきた。よい傾向だと思う。)
そして、話が続けられた中で、受験老人は次第にエホバの証人の理念が分かってきた。
彼らは、聖書の中に記されていることは、全て正確な事実として受け入れていた。
ノアの箱舟のことも、ソドムとゴモラ、バベルの塔、モーセの海が割れた話も・・・・
エデンの園も、そしてそこに生えている2つの木、すなわち知恵の木や命の木も実在した。
命の木には、生命を一定期間持続させる力を持っており、電池の充電のようなものだと。
アダムやイブは命の実を食べていたおかげで毎日生命の充電ができていたが、
エデンの園から追放され、それができなくなってしまったために不死ではなくなったと。
だが、驚くことに、彼らによると、不老不死になる方法、それが今でもあるというのだ。
(次回に続く)
(2月22日)
★簿記
・ふくしままさゆき 簿記二級 預金(前半)
・簿記三級 模擬テスト
模擬テストは71点。う~ん、これではまだまだ。
★運動
・腕立て 64回
・腹筋 64回(強度)
・筋トレ
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