U君と神の存在⑥
(前回の続き)
統一教会で教義を聞き、それでは飽き足らずに合宿研修に参加した受験老人。
大学2年の終わりか3年の初め頃だった。もう45年も前の話である。
山の中の研修所で、これでもかと思えるくらい、話を聞かされた。
聞いた話の中には、良い話もずいぶんあった。
なんせ、基調はキリスト教、しかも聖書にある。
特に旧約聖書の話は面白かった。
ただ、だからと言って、その教えを信じるかは半信半疑だった。
しかし、受験老人の環境は変わった。
学科の皆が、受験老人を避けているように思えたのである。
受験老人はその気はなかったのだが、
皆には、受験老人がすっかり洗脳され、原理研の闘士になったように見えたに違いない。
講義の後とかに人に話しかけても、どことなくよそよそしいような気がした。
ただ、そんな中でも、U君は親しく接してくれた。
U君自身は全く無宗教だったが、神というものの存在について、知りたいと言った。
そしてその存在が証明できるかできないか、熱く議論を戦わせた。
・・・・
さて、合宿後も受験老人は教会で話を聞かされた。
しかし、ついに話は核心に入った。
これまでの人類史は、愛の減少感を感じたルーシェル天使長、すなわちサタンによる
人間の誘惑の歴史だった。
さまざまな争いは、サタンの企みによって起こり、
サタンは、それに乗せられて争いを繰り広げる人類の醜い姿を神に見せつけることにより
神の愛を取り戻そうとした。
ただ、神はそれでも人間を愛し、人間が決してサタンに屈しないよう支援した。
そして、まさにヘーゲルの弁証法のように、
人類が悪との対立を通して成長し、より完全な存在になっていくことを願った。
サタンと戦う人類を助けるために、神様は定期的に地上に救世主をもたらした。
最初は紀元前650年ころ、釈迦を
次は紀元0年ころ(紀元0年というのは実際にはないが)、キリストを
次は紀元650年ころ、マホメッドを
その次は紀元1300年ころ、ある救世主を。だがその救世主は世に出る前に死んでしまった。
そして最後に、紀元1950年ころ、一人の救世主を。まさにそれが韓国の文鮮明先生だと。
そして、人類を通じた神とサタンとの代理戦争も、いよいよ最終局面に入る。
第二次大戦で、神の支援する連合国が、悪魔の支援する枢軸国を破った。
最後の戦いは、神の支援する自由主義・民主主義と、
悪魔の支援する共産主義・社会主義の争いになる。
この結果、自由主義・民主主義が勝利し、この世には永遠の平和が訪れる、と。
・・・当時、大学内では原理研は、共産党の下部組織である民青と激しく対立していた。
民青は、大学の自治活動を支配し、事あるごとに原理研を激しく批判していた。
しかし、それは、こんな過激な政治思想のせいだったのかと、受験老人は初めて知った。
となると、政治には全く関心のなかった受験老人には、どうでもよいことのように思えた。
当時、本格的に勉強を始めた生命科学の理屈を振りかざし、
神などいないという主張をして、原理研~統一教会から遠ざかった。
まあ、もう少し深く教えを知りたい気持ちもあった。神様が本当にいるならば。
だが、統一教会の神様は、少なくとも受験老人が信じたい神様とは別のものだったと思う。
かくて、受験老人は、必死に生命科学の勉強を突き詰めようとし、
大学院は本格的に生命科学を勉強できる学科に進んだ。
一方、U君は、茨城県の東海村にある施設で研究を行い、駒場のアパートも引き払った。
だから、大学に講義のため来るときは、受験老人のアパートが定宿になった。
しかし、受験老人は、またもや別のキリスト教の宗派に勧誘された。
それは・・・・エホバの証人だった。
(次回に続く)
(2月19日)
★簿記
ふくしままさゆき 簿記2級
・預金(前半)(1回目)
ひょえ~1つの動画が1時間40分もある・・・
★運動
・腕立て 63回
もう限界のはずなのに・・・こうなりゃ、限界を見るまで続ける!
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