受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

よい医者、悪い医者(7)

(前回の続き)
さて、目の手術の後、うつぶせ寝を続けていた受験老人である。
何もせずに寝ているのは退屈で仕方なかったが、
このうつぶせ寝が終われば目がよく見えるようになるだろうと期待していた。
病院の部屋はまるでホテルのようで快適だった。
食事はおいしく、看護師さんたちは優しかった。


定期的に目の検診があった。
眼帯を外されて前方を見たが、濁って何も見えなかった。
おそらく手術の際、目の奥からひどく出血したせいだろう。
これで本当に治るんかいな・・・・


そう思ったが、検査のたびに、だんだん視界が開けてきた。
うっすらと前方が見え始めた。
嬉しいことに、
それまで受験老人の目は視力が0.02くらいで、裸眼では全く遠くが見えなかったが、
人工レンズを入れたことで、うっすら見え始めた部分で、結構はっきり物の形が見えた。
ただ、真ん中の方はまだまだ見えていなかった。
そのうち、真ん中の部分の霧が晴れれば、前よりももっと見えるようになる。
怪我の功明だ。そう思った。


だが、それは受験老人の誤りだった。
恐ろしい現実が待ち受けていた。


視界がだんだん開けてきたのに、なぜか中心部分が見えないのである。
しかも、その周囲はひどく歪んで見える。


受験老人は、当初、あまり気にしなかった。
今、目が治りかけている途中段階なので仕方ないだろう。
そうのち、これもだんだん治っていくだろう。
そう思った。


しかし、それはいつまでたってもよくならなかった。
このように見えた。



画像がゆがみ、しかも、真ん中は見えなかった。
これはネットでとった写真を受験老人が加工したものだが、
実際にはもっと激しく歪んでいたと思う。
そこにはサイケデリックな世界が広がっていた。


(次回に続く)


(11月22日)
・腕立て 30回
・腹筋  45回
・ヨガ
・筋トレ


ついに30回。先月からこのブログを再開しているが、
腕立て2回から初めて、ついに大台に乗った。
大谷選手の年齢と同じ。何のこっちゃ???
しかし、受験老人は、当面の目標は自分の年齢に置いている。まだまだ・・