受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

58歳の何のとりえもない男が、医学部と司法試験を同時に、しかも短期間で合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

勉強以外のことで注目を集める


ところが、そんな私が注目を浴びた。それは、勉強以外のことだった。


私は中学校時代、ある部活に入っていた。


自分ではまずまず上手で、体力さえあれば人には負けないと思っていた。


実際に、県で優勝した相手をぎりぎりまで苦しめ、また一年次下の県の優勝者には2度勝った。


ただ惜しむらくは体力がなく、長丁場になると逆転されて負けた。


(自分ではそんな戦い方を改善したかったが、何とも体力が追い付かなかった。)



だが、高校では部活には何も入っていなかった。


やると勉強ができなくなると思っていたのである。



そんな時、学内のスポーツ大会があった。


いろいろなスポーツで男女・学年を問わず学級単位で参加して、トーナメント方式で優勝を争うというものである。


参加者には条件があり、現在高校でその部活をしている者は参加できなかった。


ただし中学校の時に部活をしていた者は参加してもよかった。


私は、これ幸いと参加した。団体戦だった。


ところが面白いことに、わがクラスからの参加者を見ると、中学校での経験者が私以外に2人もいた。


よし、チャンス、とばかり、私は彼らを最高に働けるよう組織した。



すると、あれよあれよと勝ち上がり、優勝してしまった。


2年生や3年生のチームをなぎ倒して、1年生が優勝したのである。


ぶっちぎりの優勝だった。


我がクラスは、他のスポーツではいずれも1回戦で負けたのだが、その種目だけは突出したのである。


私はその立役者として、代表して表彰された。


とても気分がよかった。


すると担任は、もろ手を挙げて喜んでくれた。


私は、勉強以外のところで、注目を浴びたのである。


私はすっかり味を占め、部活に入ることにした。


これで私の勉強時間はさらに少なくなった。



そんな時、実力テストがあった。