受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

58歳の何のとりえもない男が、医学部と司法試験を同時に、しかも短期間で合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

今年の司法試験合格者発表に思う


一昨日の新聞に、司法試験の合格者が1525人で今までで最少だったという記事が掲載されていた。


以下、ちょっと数値の話になる。説明が分かりにくかったら申し訳ない。



受験者の総数は5,238人なので、合格者が1,525人ということは、合格率は30%弱。


こりゃ、合格率は高い。ちょっと勉強すれば誰でも通るぞ、と思う人も多いかもしれない。



しかし、この数は、法科大学院を修了して受験して合格した人(第1ルート)と、法科大学院に行く代わりにまず予備試験に合格し、今回この本試験を受けて合格した人(第2ルート)を足し合わせたものである。


第1ルートの合格率は25%、第2ルートの合格率は78%になっている。


つまり、第2ルートでは、予備試験に合格しさえすれば、本試験である司法試験にはほとんどの人は受かるということである。



しかし、第2ルートの道は厳しい。第一関門としての予備試験の合格率はやたら低いのである。


予備試験には毎年1万人余りが受験し、合格者は約400人。つまり合格率は4%程度、25人に1人という厳しい試験なのだ。


だからこそ、その厳しい予備試験を通った人たちは、さらにその後1年間勉強することで、本試験も余裕を持って合格することができるということなのだ。


今年も、第2ルートすなわち予備試験経由での合格者数はわずか356人。相変わらず狭き門である。



それに比べ、法科大学院経由の人たちはいきなり司法試験が受けられ、合格率は25%。けっこういい確率だ。うらやましい。


かつての司法試験に比べたら、ずいぶん簡単だ。裏口入学だっ!(冗談です。)



だからこそ、よくネットの質問コーナーには、本当に通りたいなら、お金や時間を惜しまず、まず法科大学院へ行け、それがだめなら、せめて予備校へ行け、と勧める回答が掲載されるのだろう。


まあ、わざわざ法科大学院で3年かけて学ぶからには、それくらいの成果がないと割に合わないし、また確率が極めて低い予備試験に受かるには髙いカネを出して予備校に通った方が効率的だとは思うが。



しかし、私はこれを、塾にも予備校にも行かず、しかも教材は基本的にブックオフで買いそろえて勉強しようというのである。


・・・・通るわけがない。


まっ、しかし、私としては、このような劣悪環境で、勉強時間も最小限で受かる、という実績を作りたいのだ。


だって、それが挑戦だから。世の中の人は、それを「無謀」と呼ぶが・・・・。



ちなみに今年の最年長合格者は68歳。これならまだ私もまだ大丈夫だ。いや、本当は最高齢合格者なりたいのだが。


一方、最年少は慶応大法学部の1年生の男の子。インタビューに答えて「合格は社会に貢献するためのスタートだと感じている。」


・・・・あああ、自分が恥ずかしい。こんな若い人でも社会貢献を第1にしているのに、私ときたら、自分のためだけに努力している・・・・



だが、思い直した。


まず、自分がやりたいことをやる。それが大前提。そしてそれが同時に、必ず他人や、社会のためにも役立つようにする。それでなければ、何でも長続きしない。これが私の人生訓だ。


まずは高齢で頭の働きが鈍った状態で、しかもカネや時間をかけないで受かること。これにより、同じような状態の人々に夢や希望を与えたい。人生をあきらめかけている人たちにも。取らぬ狸の・・・・