受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

コロナで大反省

受験老人は3連休明けのある日、この日しかないと思ってスキーに行った。
その頃は、オリンピックの開催が延期された直後で、仕切り直しにはなったものの、コロナの感染に日本は持ちこたえており、むしろ感染が進む諸外国に配慮するところが大きかったと思う。


東京では大阪や神戸の自粛要請を尻目に、むしろ楽観ムードが漂っており、3連休では街に繰り出す人々も多かった。座らないでの花見や、座席を離したイベントの再開等、それぞれが工夫しつつ、経済の壊滅を防ぐべきとの考え方も強かった。


だが、ここ数日でかなり情勢も変化した。東京での感染者の急増を目の当たりにして、大部分の人たちは、とにかくこの病気を徹底的に防がなければという意識に変わってきたと思う。


その頃ならまだしも、今ならスキーに行くなどもってのほか、と思われても仕方ない。要するに、不要不急の外出だ。
受験老人はスキー場自体は、混んでいなければ感染源になる施設だとは全く思わない。
まず戸外での感染は絶対にない。
ゲレンデハウスはクラスター源として指摘されているが、それは普通の居酒屋とあまり違いはない。(受験老人は用心してゲレンデハウスには入らなかったが、おそらく中はがらがらだっただろうから、感染の可能性は低い。)
まあ感染源として指摘されているスキー場は風評被害を受けているというくらいに思っていた。もうシーズンも終わりなので、コロナが去っても客足は戻らないだろうから。


ただ、現在、反省しているのは、そのような行動を私がすることで、楽観ムードを助長しなかっただろうかということ。
現在、安倍首相夫人の花見が能天気だとして叩かれているが、それと同じではなかったか。たとえ感染のリスクは低いにせよ、特に世間に名のある人は、非難される可能性のある行為は慎んだ方がいいのだろう。
それこそオピニオンリーダーとしての責務だ。受験老人も読者は少ないとはいえ、影響を与える人たちもいる。今考えると慎むべきだったか、少なくともブログに掲載すべきではなかったと思う。
(一方でスキー場の風評被害は防ぎたいが、これは補償での対応かもしれない。)


1人1人の行為は小さくても、それが積み重なると大きくなる。選挙しかり、ごみ問題しかり、地球環境問題などもそうだろう。
日本人全員が14日間、人との接触を一切しなければ、感染は防げ、あっという間にウィルスはいなくなる。中国はこれを国民をマイナンバーで監視して1人1人の状況に応じた制限措置を取った。同国のデータは信ぴょう性に疑問の点もあるが、少なくともそうした徹底的な管理が大いに功を奏し、感染は下火になっている。


日本ではそうした個人にまで立ち入った管理ができないならば、何らかの全体的な強制措置をとるしかない。
規則や礼節を守るという日本人の国民性は誇るべきものだ。たとえば電車内ではほとんどの人たちがマスクをしている。また、自粛の影響でかなり電車も空きだした。
まだ感染率が低い状況での人々の対応としては、海外に比べるとはるかに立派であり、これが日本がこれまで感染爆発を防げてきた大きな理由だろう。


だが、思うに、マスクをしていない人はいる。あまり注意をしていない人はいる。
そうした人々から感染は広がる。そういう人たちがほとんどいなくなれば、オーバーシュートは防げる。
まあ、魔女狩りのようなことはよくないが、マスク不着用罰金や不要不急外出罰金のようなものも、たとえば1か月間だけやってもいいかもしれない。


とりあえず、受験老人は週末は自粛を心がけよう。それこそ絶好の勉強のチャンスだ。自宅勉強法だっ・・・・普通か。