受験老人は大晦日も予備試験の勉強をやっているぞっ
年末だ。
あっという間に1年が経ってしまった。勉強を始めた最初の頃は、試験までまだまだ先だと思っていたが、もうセンター試験まで3週間を切っている。
だが、最近は書いてはいなかったが、受験老人は予備試験の勉強も、いまだに並行して続けている。
この際、これまで私が読んだ本、読みかけの本を挙げておく。寺本以外は、いずれもブックオフで100-200円で購入したものだ。
(全般)
・図解雑学「六法」(三木邦裕)(途中)
(憲法)
・寺本康之の「憲法」ザ・ベスト(寺本康之)(読了)
・決定版「憲法」まるごと講義生中継(郷原豊茂)(読了)
・マンガ公務員試験「憲法」(小川多聞)(読了)
・公務員Vテキスト「憲法」(途中)
(民法)
・寺本康之の「民法Ⅰ」ザ・ベスト(寺本康之)(読了)
・寺本康之の「民法Ⅱ」ザ・ベスト(寺本康之)(途中)
・郷原豊茂の「民法」まるごと講義生中継Ⅰ(郷原豊茂)(読了)
・郷原豊茂の「民法」まるごと講義生中継Ⅱ(郷原豊茂)(途中)
・マンガでわかる「民法」入門(伊藤真)(途中)
・ゼロから始める「民法」入門(高橋裕次郎)(途中)
(刑法)
・郷原豊茂の「刑法」まるごと講義生中継(郷原豊茂)(読了)
・マル得雑学図解「刑法」早わかり(菅野雅貴)(読了)
・(はじめての)「刑法」総論(読了)
・20日間で学ぶ「刑法」の基礎(鈴木彰雄)(途中)
・短答「刑法」びじゅある攻略本(途中)
(商法)
・入門「商法」(柴田孝之)(読了)
・マンガはじめて司法書士「会社法」(富田太郎)(途中)
(行政法)
・寺本康之の「行政法」ザ・ベスト(寺本康之)(読了)
・「行政法」のまるごと講義生中継(TAC)(読了)
・公務員試験出るとこ過去問「行政法」セレクト90(TAC)(途中)
(民事訴訟法)
・伊藤真の「民事訴訟法」入門(伊藤真)(読了)
・入門「商法・民事訴訟法・刑事訴訟法」判例まんが本(立花千尋)(読了)
(刑事訴訟法)
・伊藤真ファーストトラックシリーズ「刑事訴訟法」(伊藤真)(読了)
・入門「商法・民事訴訟法・刑事訴訟法」判例まんが本(立花千尋)(読了)
これらのリストを見て、まともに予備試験合格を目指して取り組んでいる人たちからは、きっと呆れられるに違いない。当然である。
これらの本の中に、司法試験(予備試験)用のまともな参考書や問題集の類はほとんどない。漫画の類や、公務員試験や司法書士、行政書士を目指す人たちのための参考書ばかりである。
実際の予備試験の問題は、これらの本とは比較にならないくらい難しい。
その通り。私もこれらを読んで受かるとは到底思っていない。(ただ「寺本」だけは正規の値段で購入しただけあって、非常に網羅的でわかりやすく、大いに参考になるとは思うが。)
もし真剣に独学で受かりたいと考えるならば、実際に独学・1年で合格した「司法の犬」さんの教材を迷わず購入すると思う。(受験老人ももう1年挑戦を続けるならばそうするだろう。)
だが、私は、医学部受験と合わせて予備試験受験を目指すに当たって決意したことがあった。
それは、カネをかけたくないということも前提としてあるのだが、もう1つ。
「試験に合格するために、無理やり知識をねじ込んだり脳に負担をかけたりしたくはない。」ということ。
すなわち、最低限の勉強時間で、楽しく勉強して受かりたいと思ったのだ。(ただ1日の勉強時間2時間〜2時間半というのはちょいと少なすぎるが・・・・)
特に、予備試験の勉強については、普通の能力を持つものとして、法律に自然と慣れ親しみ、その上で知識を付けたいと思っているのだ。
その深層には、どうしても法律というものが好きになれないという気持ちがある。だから、法律に慣れていきたいということなのだ。
・・・・お前、法律改正作業までやった者が、よく言うよ。という声が聞こえてきそうだ。だが法律嫌いは私の正直な気持ちなのだ。
受験勉強を開始した頃に聞いたインターネットの無料講座で、講師から、設問には原告側、被告側のどちらの立場に立っても解答することができるという説明を聞いた。
ええっ、解答って1つじゃないんかいっ、と思わず叫びたくなった。
・・・・自然科学に慣れ親しんできた者としては、観察から自然の原理の説明や回答は1つに決まると信じる。
だから、どちらの側に立っても弁護できるというのは、耳を疑いたくなる話だった。
それから、法曹界を扱ったドラマで、口先だけで相手を打ち負かしていくところなどを見たりすると、どう考えてもまともな仕事とは思えなくなった。
ある意味、受験老人は真面目だが、少々うぶなところもあったかも。
だから、まず法律に慣れ親しみ、アレルギーをなくすために、とりあえず導入書・入門書の類を読んでからにしようと思ったのだ。
しかし、結局、今に至るまで、導入段階から少しも脱却できていない。これでは論文式はおろか、短答式も全く合格はおぼつかないだろう。
だが、自分にとってはこれでよかった。
それは、こうして導入からゆっくり勉強すればするほど、ああ、法律とは、何とうまくできているのだろう、と思うようになってきた。
自分ならこんな場合にこうする、と思えるように、法律は出来上がり、判例によって補強され、決して杓子定規ではなく痒い所に手が届く、納得できるようなものになっているように、次第に思えてきた。
どうすればいいか、怪しい部分は学説が分かれている。そのように学説が分かれている理由もよく分かりだした。
つまり、裁判は決して我々の日常生活を離れたちんぷんかんぷんな口先の議論ではなく、真に人間としてまっとうな行為は何かを議論し、常識的に考えて正しいと思われるような判定がなされているように思えてきた。
特に、最高裁の判例を読めば読むほど、そう思えてきた。(第一審や控訴審では怪しいものもあるのだが)
まあ、受験老人の挑戦は来年5月(すなわち短答式試験)で終わってしまいそうであるが、それも仕方ない。
私は自分で納得できる勉強を続けてきたという満足感がある。
とりあえず、今年については、ある程度やり残した部分はあるが、自分としての挑戦をはじめたということで、自分自身を誉めてやろうと思う。
だが来年はどうなるか。結果が出される年である。
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