受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

受験老人はクリスマスイブにセンター模試をやってみた(その2)

さて、クリスマスイブにセンター模試に取り掛かった受験老人である。



まず化学。


3月に解いた時にはちんぷんかんぷんだった。


しかし、問題を広げて眺めてみた。おおうっ、今回は問題の意味がようく分かる。


ぐふ。ぐふぐふ。ぐふぐふぐふ。私はほくそ笑んだ。


これなら結構できそうだぜ。


そうして私は、絶対間違いがないようにようく計算し、検算もしつつ、じっくり進めていった。


やはり、問題をバラバラにしてできるまでやる私の勉強法は間違っていなかったことを確信しつつ・・・・。



しかし、その自信は、途中の反応エネルギーの問題でやや崩れた。


分からない・・・・何としても解かねば・・・・


散々考えたが分からず、仕方ないのでそれを飛ばして次の問題に。


しばらくするとまた分からない問題が・・・・炭素数6のアルカンやアルキンに光学異性体があるかという問題。


・・・・さんざん考えてしまった。



時計を見ると、やややっ、もう5分しか残っていない・・・・・


私の頭は高速回転し始めた。しかしそれは空回りだった。焦れば焦るほど時間が経っていく・・・・



試験時間終了。大問2つ分、丸々できていなかった。


・・・・・採点結果・・・・・74点。


できたところはできたが、時間が足りなかった。



ようし、次の科目は頑張るぞ。


数学ⅠAに取り掛かった。


これも、簡単だった。ええいっ、チャートの1000問をバラバラカードで解いてきた実力を、今こそ見せてやるぅっ。


そうして、今度こそ、時間に間に合うよう、少し早く解き進めていった。



すると、何と試験終了時間の5分以上を残して問題を解き終えた。


ああ、やはり自分は成長していた。努力はうそをつかない・・・・。


こりゃ、結構いい点が取れるかも・・・・



しかし、解答を見て愕然とした。私は大変な勘違いをしていた。


数ⅠAは、最初の3問が必須問題、残りの3問が選択問題になっている。


私は選択問題の中から1問を選択すればよいかと思っていた。ところが実は2問選択しなければならなかったのだ。


すなわち私は大問1つ分を丸々やらなかったことになる。


・・・・結果、66点。できたと思ったところも計算間違いをしでかしていたことが判明した。



そして、残り2科目、物理も、数学ⅡAも、惨敗・・・・。


いずれも時間が足らず。じっくり考えてかなりの問題が解けるのだが、最後まで行きつかない。


特に数ⅡBは途中で計算間違いやら勘違いをしでかし、悲惨なことになった。



得点をまとめると、


数ⅠA 66点


数ⅡB 67点


化学  74点


物理  67点


合計 274点 平均 68.5点



な、なんと、平均70点もないではないか・・・・がんと頭を殴られた格好だ。


こんな点で医学部入試なんぞ、恥ずかしいにもほどがある。


かつて東大や理Ⅲ模試等で実績がある私がどんなにいい点が出せるか結構期待されていた読者もいるのではないかと思う。


実際はこんなもんである。まるでピエロだ。



残す国語や英語や地理でよい点を出してカバーするなぞもってのほか。


英語はともかく、国語や地理での高得点は望めない。


だからこそ、これら理系の科目ではほとんど満点近くをとる必要があるというのに・・・・。


ああ、何とかならぬものか。クリスマスイブに願かけしたい。


しかし、サンタクロースは子供たちの願いは聞いても私のような老人の願いは聞いてくれないだろう。


むしろ、自分こそサンタクロースにならないという立場なのに・・・・。 



ただ、受験老人は、まだ自信を失ってはいない。


今回の試験で、分からなかった問題はあまりなかった。できなかったのは、計算間違いや勘違いと、時間が足りなかったところが大部分。


まあ、そうした点を克服していくことこそ実は大変だということだろうが。


ただ、これらの問題はただひたすら練習することによって克服できそうな気がする。



ようっし、がんばるぜ。


とにかく、これら、模試は復習も兼ねて一日2科目ずつやっていこう。復習も兼ねて。


付け足しだが、もちろん、司法試験予備試験の勉強も続ける。それでないと今回の挑戦の意味がないから・・・・。こんな願い、我儘すぎてサンタに突っ返されそうだ。