受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

勉強時間が足りないっ!


医学部入試については、数学、物理、化学、地理の4科目を続けてきたが、9月になると、次第に焦り始めた。


つまり、このまま、この4科目しかやらずに、そのまま来年1月のセンター試験に突入してしまうのか、ということ。



まだやっていないのが国語(現国、古文、漢文)と英語。


まあ、現国は素で解けば何とかなる。(といっても3月にセンターの過去問を解いたときはガタガタでどれもこれも選択肢は紛らわしいものばかりだった。)


それから、英語は、かつて何万時間も勉強してきた。(といっても同様に過去問ですごく間違っていた。慣れれば何とかなるかもしれないが。)


しかし、古文と漢文、これらは全く記憶が抜け落ちている。絶対、センターまでにマスターしておかねばならない。



だが・・・・今までの勉強時間では、とうてい無理。


しかも司法試験で民事訴訟法の勉強を新たに追加したため、1日の勉強時間は4時間半になったところだ。せいぜい、やれて5時間くらいだろう。



だが、何とかなるはず・・・・。そうして、私は考えた。


「科目と科目の間の休憩時間を少し減らそうっ。」



今までは1科目を30分やる都度、小説を読んだり、お菓子を食べたり、テレビを見たりで、30分ずつ費やしていた。


結局、通勤時間中の勉強時間が2時間程度、家での勉強時間が2時間程度という、まだまだ緩い計画だった。



家での勉強時間を4時間に増やせばよい。それが私が得た結論だった。


なんせ、私は年をとったせいか、夜は苦手なのだが、朝は5時くらいに目が覚める。


それから出勤までの2時間半〜3時間をみっちりやれば、夜の勉強と合わせて十分、家での4時間は確保できる。


しかも、朝は元気なので、ほとんど休まずに勉強を4、5科目できる。


なお、休憩代わりにブログを書いたり他の人のブログを見ればよい。



そうして、私は、漢文と古文の勉強に取りかかった。


もうあまり時間がない。また子供たちに頼った。


とりあえず、漢文は句法、古文は単語をマスターすることが重要だ、と教わった。


そしてブックオフで買ったのは以下の参考書。


・板野博之「漢文ゴロゴ」


・板野博之「古文単語ゴロゴ」×2冊


・三羽邦美「漢文一問一答」



板野のは、2冊ともゴロで覚えるやつだった。


このうち古文単語を見て「おっ面白い・・・・」と思った。


ずいぶん昔からあるのだろう。古文単語のゴロは昔の人たちが載っていて面白い。


「あらま〜星一徹理想的」(あらまほし)


「大橋巨泉ますますいらっしゃる」(おはします)


「長嶋無理にもの思う」(ながむ)



しかし、今でもしっかり活躍している人たちもいる。


「えなりかずき優美だ」(えんなり)


「所、牛になるのはつらい」(こころうし)


「打つ打つイチロー現実だ」(うつつ)



・・・・思わず拍手を送りたい!



なお、私はこの古文単語については、数学や物理や化学と同様、カード方式で覚えることにした。


すなわち、A4の用紙を4等分して、そこに1つの単語ごとに張り付けるのである。(本には裏表があるので2冊買わねばならなかったが。)


そしてA4用紙の裏には古文単語を書いておき、その単語を見て、ゴロと意味を言い、裏を見て確認するのである。


できたものはカードの山から除いていく。



大変だが、楽しみながら覚えていこうっ。