受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

58歳の何のとりえもない男が、医学部と司法試験を同時に、しかも短期間で合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

なかなかはかどらないっ!


とにかく私の考えは、勉強時間さえきちんと確保すれば、何とかなるというものだ。


そして、それを継続すること。1日1時間でも、30分でも。


しかし、この「確保する」というのが意外と難物なのである。



その第1の敵は「疲れ」である。


年をとったせいか、とみに集中力が続かなくなってきた。同じことを1時間もやろうものなら、へとへとに疲れる。


だから、長い休憩が必要になる。


たぶん私は工場に働きに行き、同じ作業をずっと続けさせられたら、すぐに疲れて放り出してしまい、あっという間にクビになるだろう。


自分で能動的にやっている時だけでない。シンポジウムで人の話を聞くのもダメだ。15分を過ぎたあたりから必ずウトウトしてしまう。


まるで話が頭に入ってこなくなる。(だからこそ、仕事で時たま頼まれて講演等するときはできるだけ面白いトピックを盛り込むようにするのだが。)


この疲れを克服し、何とか続くようにしなければならない。とにかく1日4時間以上。



それから第2の敵。それは「ネットサーフィン」。


人間は堕落する生き物である。


パソコンやスマホがあると、ついついネットサーフィンをしてしまう。


見なくてもいい情報を見ようとする。


昔はそれがテレビだったが、今やスマホがなければ落ち着かなくなる人たちが多い。


私は幸いにカネがなくてスマホは持っていないが、パソコンは職場でも家でもいつも開いている。


特に家にいると、ついついネットサーフィンに走ってしまうのだ。


もう少し、もう少しと言っている間に、あっという間に時間が経ってしまう。



そんなこんなで、実はあまり最初のうちははかどらなかった。


ただ、司法試験は、相変わらず映像授業の入門編(主に原孝志の各年度毎のもの)を見るだけでよかったので、それだけはとりあえず進んだ。


(といっても、まだ入り口に立っていなかったが。)


一方、大学の勉強の方は、あまりはかどらなかった。


とにかくこの章の終わりまでやってしまう、と決意する。しかし、途中からぼうっとしてしまい、進まなくなる。


それでも我慢して何とかやり続ける。すると理解力が極端に落ちる。


それでどっと疲れ、1科目終わった後にパソコンでネットサーフィンをする。


すると興に乗って1時間、2時間があっという間に経ってしまうのだ。



当初、4科目やるつもりが、せいぜい3科目しかできなかった。


こりゃ、何とかしなければ。