受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

受験老人は医学部入試のスタートラインに立てたか?

さて、皇居勉強法のおかげで成績が急上昇し、ちょいと気をよくした受験老人ではあるが、のんびりとはしていられない。


まだまだ問題はある。それは理系4科目以外の、文系科目(地理、英語、国語)の克服だ。


これら文系科目については、ほとんどセンター試験用の対策を講じてこなかった。たとえ理系科目で稼げても、こちらで大きく点を落とすかもしれない。


このため、もう残り時間は少ないが、センター試験の過去問をやってみることで、これらの成績を占うことにした。
 


まず地理。正月に解いた過去問では72点だったが、その後向上しているだろうか。


私はその後も過去問の問題集(子供たちが受験用に使っていたずいぶん昔のやつ)を1問1問解きながら、村瀬と瀬川の参考書で関連箇所を繰り返し読んでいた。


今では、それらの参考書のどこにどんな内容の話が書いてあるか、空で言えるまでになっていた。


さて、解き始めたところ、前回に比べ、スムーズに解けるのが分かった。最後に選択肢に迷うことも大幅に減った。


・・・・採点したところ、85点だった。私自身の目標(90点)にはやや及ばないが、こりゃいけるかも、という自信が持てた。



次に英語。正月に解いた過去問ではリスニングを除き170点だった。私は筆記試験には自信を持っていただけに、点の低さに落ち込んでいた。


私はその後、Next Stageを2回回し、少なくとも文法力はある程度回復したと信じていた。


(前回述べたようにNext Stageは読んでいて転倒し、大出血するというイワクつき。転んでもただでは起きない??)


さて、解き始めた。慎重に解いた。やはりこれも、前回よりもかなりできたような気がした。


・・・・採点したところ、185点だった。これも私自身の目標(190点)には届かなかったが、これもまずまず自信を回復した。


(ただしリスニングでは確実に点を落とすだろう。)
 


最後に国語。これは受験老人が最も苦手とする教科である。受験を決意した3月に試しに過去問を解いたときには、選択肢がどれもこれも正解に思え、放り出した記憶がある。


私は現国については宮下の「センター現代文のスゴ技」を、古文については板野のゴロゴ古文単語と古文読解を、漢文については漢文1問1答と板野の漢文ゴロゴをやった。


どれもチャラそうな薄い参考書であるが、ところがどっこい、自分自身、やっていてずいぶんためになるものだと感じた。特に現国の参考書は超スグレモノである。


さて、解き始めた。参考書の教えに従って、漢文→現代文→古文 の順だ。


おおう、昔解いたときに比べ「最後までどの選択肢が正しいか迷いに迷う」という病気が克服できたのが分かった。納得しつつ、違うものは違うと断言できた。


しかし、落とし穴は、時間だった。最後の古文は、わずか10分しか時間が残らなかった。単語や文法を負えると時間になった。


・・・・採点したところ、152点だった。内訳は、漢文満点、現代文は評論と小説でそれぞれ1問ずつミス、古文は50点中何と12点しか取れなかった。


しかし、受験老人はこれについてもまずまず自信を深めた。もっと時間さえあれば古文はもう少し点が取れる。それより漢文と現代文でこんなにミスが少なかったのは自分自身、驚きだった。


私は短時間で実力をつけてくれた参考書に大いに感謝した。とともに、ここで運を使い果たしてしまったのではないかというかすかな不安がよぎった。
 


さて、理系4科目で最後に受けた過去問と、今回の文系3科目の得点を加えると900点満点で782点、平均約87%になる。


医学部に合格するためにはセンターで9割必要だと聞いている。まだ少し足りないが、だが、何とかスタートラインには立てたのではないかと思う。


さあ、センター試験まで残すところ4日である。もう1度だけ全体の過去問をしようと思うが、あとは頭を整理しつつ、全力でぶつかるしかない。フレー、フレー、じ・ぶ・ん。
 


(なお、予備試験の勉強はおざなりになっているが、こちらも手を抜くわけにはいかない。とりあえず今週は頭の整理ため、「図解雑学六法」(三木邦裕ら)を読み終えることだけはしよう。)