なんでこんなに英会話ができないの??(その2)
さて、留学から戻っても私は英語の勉強は続けた。
English Adventure等の教材、English JournalやCNNニュース等の雑誌、Magic Tolkers等の機器も買った。
真面目に聴き続けた。しかし・・・・私の英会話力は全くと言ってよいほど上達しなかった。
そして、まずいことにフランス語にも手を出してしまった。
勤め先で研修があったため、思わず参加したのだ。しかしリエゾン等があって、英語以上に困難さを感じた。
しかし、せっかくなので、こいつをなんとかモノにしたいと思った。そして、研修が終わった後もNHKラジオのフランス語講座を聴き続けた。
どうしてか分からないが、執着した。そして別の無料講座に通ったところ、とてもよくできると褒められた。
当たり前である。他の人たちは全くの初心者なのに、私はこれで2回目だから。
優越感に浸り、その勢いで、フランス語は検定で4級を取った。
ただそれはフランス語会話とは全く関係ないペーパーテストだった。
そうこうしているうちに、人事から、ドイツ語圏にある国際機関に勤務する話が来た。なんと外交官扱いだった。すげえ・・・・私は有頂天になった。
だが、ドイツ語圏・・・・
いったい、これまでフランス語を一生懸命やってきたのはなんだったのか・・・・
自分自身の段取りの悪さを痛感した。いつも私はこうして回り道をしている。今の勉強もそうだが・・・・。
そして私は今度は、おもむろにドイツ語の勉強を始めた。
そういえば大学院入試の際、ドイツ語単語をトレーニングペーパーで1,000語覚えたことを思いだした。
しかし、そのドイツ単語は全く忘れていた。
20分の1も頭に残っておらず、あとは皆、初めて見た単語のように感じた。
このため、NHKのラジオ講座を中心にして、ドイツ語の勉強を始めた。
一方で、国際機関では英語が公用語だった。(公式には英仏中西露アラビア語だが職員は英語で会話をする。)
だから、しこたま英語を勉強しておかなければならない。
・・・・私はNOVAに通うことにした。まだ同社が潰れる前である。結構高い出費だったが、背に腹は代えられなかった。
NOVAには外人の先生と自由に話せるコーナーがあり、いくら長時間いても値段が同じだった。
このため有休をとって職場近くのNOVAに行き、半日ほども居座り続けた。
その結果、外人と話をすること自体はまあまあ慣れた。
特に、自己紹介だけは上達した。同じことを何十回も繰り返しているから。
だが、そうして下準備をしたにもかかわらず、務めた国際機関では、散々だった。(以下、次回に続く。)
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