受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

地理を読み終えたっ!


8月の終わりになり、地理を何とか一通り、読み終えた。


5か月もかかった。というのは、分からないところはもう一度前に戻って、勉強していたからだ。


それに、瀬川と村瀬という、2種類の参考書、計4冊分を同時並行で進めていくのも大変だった。



でも、これらを一緒にやったおかげで、まず瀬川でとっかかりを作り、村瀬で全体を網羅しつつ覚えることができた。


そして、読めば読むほど、村瀬の参考書のすばらしさを実感した。これだけではダメだが、必須の参考書として強くおススメしたい。



ただ、センター試験用には、まだ全然ダメだろう。なぜなら問題演習をやっていないからだ。


瀬川は問題に沿って知識を覚えさせるが、村瀬には問題演習が全然ついていないのだ。



そして、私はいきなりセンター試験の過去問を解くことにした。(子供たちが使っていた科目別の赤本。)


地理は変化の激しい科目である。時間の流れにより、ずいぶん状況が違ってきている。中国の台頭やEUなどが原因だ。


だから、1990年代は古すぎ、2000年くらいから始める必要がある。



そうして、私は試しに1年分解いてみた。


そして、ちょっと嬉しかった。自分が知っていることが結構あるのである。


5か月前は、知識がゼロだった。何を読んでも、ちんぷんかんぷんだった。


今回は、とりあえず、読んで、理解できるのである。



ところが・・・・やはり、一筋縄ではいかない。


どの選択肢も、紛らわしいのである。


たとえば、正しいものを1つ選べという問題だった場合、5つの選択肢のうち3つまでは間違いと分かる。


ところが残り2つで迷いに迷うのだ。どちらを選ぶかはまさにサイコロを振るしかない。



結局、私の得点は、50点ちょっとだった。まっ、受験生の平均点より少し下か。


・・・・しかし、仕方ない。5か月でこれなら上出来だろう。そして問題演習はこれが始まりなのだから。



そして、その日以降、私の勉強のスタイルができた。


まず問題を解く。1問か2問。それを答え合わせする。


そして、その後、瀬川と村瀬の参考書から、問題に関係する部分をもう一度読み直す。だいたい10ページほど。そして理解する。


これがひどく勉強になった。



毎回、問題を解き、その後、それに関連したところを読む。それを毎日続けたのだ。もちろん1日30分の範囲で。


最初から順番ではない。問題に沿ってアトランダムにだ。


すると、同じテーマの問題が出てきた場合には、参考書で同じところを読み直せばよい。その都度。


そうすることで、試験の各テーマの出題の多少により、参考書で何回も読み直すところが出てくる。


こうして、最初は読み飛ばしていたような箇所だが、何度も読み直していくうちに、次第理解でき、頭の中で全体の整理ができていった。



これは私にとっては法外の喜びだった。何となく、地理については、やれるっという自信が出てきた。


(といってもどこまで伸びるか分からないが。)